タイのエレファント・キャンプで飼育されているゾウが腹痛により倒れてしまった。獣医の診察からその原因が胆石であることが判明した。世界で2例目となる摘出手術を獣医が施したところ、重さ1.7キロという巨大な胆石が摘出された。これは世界一の大きさだと言い、獣医たちも驚愕している。『The Nation Thailand』などが伝えた。
タイのリゾート地で有名なパタヤでゾウの飼育や保護を行っているエレファント・キャンプでは、雌のゾウ“サイ・トン(Sai Thong、50)”が飼育されている。ところが最近のサイ・トンは食欲がなく、排尿も上手くいっていないようで同キャンプの職員たちは心配していた。
ついには酷い腹痛によりサイ・トンは倒れ込んでしまい、獣医による診察が行われた。担当したのはカセサート大学(Kasetsart University)の獣医たちで、当初は加齢による影響かと考えていたという。ところが先月30日に内視鏡検査を行ったところ、サイ・トンの胆のうに20センチ×15センチの大きな石を発見した。
獣医たちはその日のうちに、胆石を摘出するための手術を行うことにした。クレーンを使って体重3トンもあるサイ・トンの体を持ち上げ、麻酔をかけて手術中に動かないように固定したという。
そして20人の獣医たちが奮闘すること約6時間、1.7キロもある大きな胆石が摘出された。このサイズは世界一大きな胆石であるという。映像では取り出した勢いで落ちた胆石を1人の獣医が拾い上げており、