ケガによりあらぬ方向に首が曲がった白鳥は、保護された後に群れに返された。しかし繁殖シーズンを迎え、他の白鳥が相手を見つけて続々とカップルができる中、この白鳥は未だに1羽でいるという。他の白鳥に突つかれ邪険にされながらも生涯のパートナーを探し続けている姿を『Metro』などが伝えた。
野生動物の保護活動を行う「WeCare Wildlife Rescue」の創設者ジル・ルイスさん(Gill Lewis、56)は昨年11月、英エセックス州マニングツリーにいた白鳥の群れが弱っていることに気付き、現在までエサを与えて注意深く見守ってきた。
その群れの中に、曲がった首を持つ風変わりな1羽がいた。この白鳥は、歪んで不安定なことを意味する“ウォンキー(Wonky)”と名付けられ地元住民に親しまれていた。
「ウォンキーは水面で、自分の首を背中に乗せた変な姿勢でいました。でもエサを与えると他の白鳥とともに喜んで食べており、しっかり飛んでいるところも確認しています。」
そう明かすジルさんのもとに、最近になってウォンキーの健康を心配した地元住民から多数の連絡が寄せられたという。これらの声を受け今月8日、ウォンキーを捕獲し専門家によるチェックを行ったところ、体に異常はなく、単に首の形が曲がっているだけと判明した。
同団体では昨年11月、「白鳥が着地する際に他の個体とぶつかっていた」という報告を受けていた。恐らくぶつけられた白鳥がウォンキーだったと思われ、