「そのことは言えませんけど」と返され「やっぱり何でも聞いたらダメやん」と呆れて大ウケする一幕があった。そのように森進一の意外な表情が見られたのはHiro、さらには松本や中居と顔を合わせたことによる相乗効果かもしれない。
終盤では森進一が『第16回日本レコード大賞』で大賞を受賞したヒット曲『襟裳岬』(1974年)を歌唱して、松本たちを「すごかったな、昔のままというか」と唸らせた。すると次にHiroが『襟裳岬』を歌ったところ少しずつ自分のものにしていく姿が印象的で、口ずさみながら見守っていた森進一は「声がいい」と嬉しそうだった。
森進一親子が退席した後で、中居正広は「感動した。お父さんが一生懸命口ずさんで、(Hiroの歌に)ちょっと出てくるんですよねお父さん(のカラー)が」と目を潤ませていると、松本人志は「途中でギャラクシー賞いけるなと思った」とコメントして笑いを誘った。
オンエア後に松本が改めて「歌う息子を見つめる森さんヤバイな」とツイートしたところ、視聴者から「『森進一』ではなくて、完全に『お父さん』でしたね。いいものを観させて頂きました!」と反響があり、他にもTwitter上で「Hiro×森進一の共演はすごかった。DNAは確かに受け継がれているし、あの場面で歌えるのはやはりプロ。父と子であり、プロとプロだ」、「めちゃくちゃいい番組でした トークで爆笑してヒロちゃんの襟裳岬で泣きました」という声も見受けられた。
またダウンタウンの東京進出で苦労した頃に松本人志が楽曲を聴いて救われたというTHE BLUE HEARTSのボーカル・甲本ヒロトと、THE BLUE HEARTSのファンだという菅田将暉のマッチングも多くの注目を集めたようだ。
インストゥルメンタル・ジャズバンドCalmeraの西崎ゴウシ伝説は、「最近の音楽。(若い者は)みんな歌詞を聞きすぎ。僕らの頃は音で聴いてた」という甲本の話を聞いて「衝撃だった。もっとボンヤリして(歌詞を気にし過ぎないで音楽を聴き)、みんな好きな所にフォーカスすればいいのにって。言葉を使わないバンドやってる身としては、なんだかとても勇気付けられた」とツイートしている。
バラエティ番組『電波少年シリーズ』などを手掛けた「Tプロデューサー」こと日本テレビ・シニアクリエイターの土屋敏男氏は、Twitterで『まつもtoなかい』を見た感想を「面白いなぁ。中のビデオに使われてるのが日テレ多いのにフジテレビでやってんだなぁ。甲本ヒロトがーーーー!」と記しており、テレビ局の枠を超えた番組作りに着目していた。
視聴者からは総じて好評なツイートが目立ち、第2弾を望む声が多い。松本人志と中居正広がタッグを組んでゲストから普段は聞かれないようなトークを引き出す番組だけに、もし第2弾があるならば次はどのような人選でマッチングしてくるのか楽しみだ。
画像2~4枚目は『フジテレビ 2020年11月21日付Twitter「このあと夜9時~放送『土曜プレミアム・まつもtoなかい ~マッチングな夜~』」』『菅田将暉 2020年11月22日付Twitter「出会いに、感謝です。」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)