ベレニスさんはアーロン君に「お菓子を買うために、なにか商売を始めてみたら?」と冗談で伝えた。するとアーロン君は考え込み、植物を販売することを思い付いたという。ベレニスさんは持っていたなけなしの12ドル(約1200円)を「アーロンのビジネスに投資するわ」と言って渡した。
このお金で小さな多肉植物を8つ買ったアーロン君は、納屋の近くに「Aaron’s Garden」というお店を始めた。すると合わせて16ドルで売れて、4ドルの利益を生み出した。このお金で再び植物を買い販売を続けると、定期的に買ってくれる顧客も現れ、チップも得られるようになった。
12ドルからビジネスを始めたアーロン君の預金残高は、現在数百ドル(数万円)になったという。アーロン君のビジネスはネット上でも評判を呼び、2万人以上のフォロワーを抱えるインスタグラマーとなった。さらにクラウドファンディングサイト「GoFundMe」で寄付を募ると、3万7千ドル(約380万円)近い支援が集まったそうだ。
これらの支援に加え、スポーツブランドで有名な「ナイキ」もアーロン君に支援を申し出た。プランターをデザインしている「Bodega Rose」と協力し、ナイキデザインの靴型のプランターをアーロン君にプレゼントしたのだ。これにはアーロン君も大喜びで、植物をこのプランターに入れて販売した。
多くの支援のおかげでベレニスさん一家は今月初めに部屋を借りることができ、8か月間続いたホームレス生活から脱することができた。ベレニスさんは「キッチンがあり、子供たちが宿題をするスペースのある物件に住むことができて感激です。小さなことかもしれませんが、私達にとっては感動的なことなんです」と語っている。
アーロン君は自身のインスタグラムに「今後はナイキで働いて自分の靴を作ってみたいな。その後は大学に行って裁判官になりたいです」と投稿しており、明るい将来を描いている。
画像は『Aaron M. 2020年9月16日付Instagram「My family」、2020年6月25日付Instagram「8 year old boy trying to build a Bussiness」、2020年10月9日付Instagram「This is my growth compare this to the little 8 plants we started with.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)