中国湖南省で今月2日、熱気球搭乗の補助スタッフとして雇われた大学生が、アルバイト初日に地上約10メートルの高さから落下して死亡した。悲劇的な事故を『Teller Report』『Mirror』などが報じた。
中国・湖南省株洲市天元区にある悠移荘園で2日午前11時半頃、熱気球搭乗の補助スタッフの男性が地上約10メートルの高さから落下した。男性は熱気球が離陸する直前にバスケットを押えていたが、不意を突かれて熱気球とともに約10メートルまで上昇。バスケットの端にぶら下がっていたものの、力尽きてしまったようだ。
熱気球の運行を管理する「Lexiang Aviation Sports Club、以下LASC」によると、コロナ禍で熱気球ツアーが再開したのは最近のことで、10月1日から8日の国慶節(建国記念日)の大型連休に合わせて多数の大学生を一日約1900円(120元)で雇っていた。亡くなった男性は同省湖南大学の学生で、この日がアルバイト初日だった。
LASCのスポークスマンは「アルバイトの学生には当日朝、8時から1時間以上かけて搭乗補助の訓練を行ったが、男性は注意事項を守っていなかった。また熱気球のパイロットは男性がバスケットにぶら下がっているのに気付かず、地上にいる人々の叫び声を聞いて初めて異常を察した。その後男性を助けようとしたが間に合わなかった」と明かした。現場にはすぐに救急隊が駆けつけたが、