マイケル・ジャクソンが1995年に発売したアルバム『ヒストリー パスト、プレズント・アンド・フューチャー ブック1』に収録された『ゼイ・ドント・ケア・アバウト・アス』の新しいミュージックビデオである。
同曲はアルバムからシングルカットされて1996年にリリースされると世界的にヒットしたが、一方で人種差別や紛争、環境破壊などに抗議するメッセージ性が強い歌詞とミュージックビデオの内容が過激だと物議を醸した。
その後、2009年10月2日に公開された『Michael Jackson – They Don’t Care About Us(Brazil Version)(Official Video)』はブラジルの街で撮ったリズム隊を中心とした映像だったが、今回の2020バージョンは再び人種差別を批判する映像などがあってかなりメッセージ性が強い。
海外のアーティストに詳しい音楽評論家で作詞家の湯川れい子さんは、8月31日にTwitterで動画『Michael Jackson – They Don’t Care About Us(2020)』を紹介しており、楽曲が発表された当時を振り返って「アルバム『ヒストリー』にこの曲が入って来た時、その怒りに満ちた告発には、私も少し怒りが過ぎるのでは?とマイケルの心情を心配したものでした。でも、マイケルが正しかった!!」とコメントした。
動画『Michael Jackson – They Don’t Care About Us(2020)』には「Great Protest Songs Can’t Get Old, Stale Or Nonrelevant Because The Struggle Still Continues.(偉大な抗議の歌は、闘争がまだ続いているので、古くなったり、陳腐になったり、無関係になったりすることはない)」と謳われている。
また視聴した人々からは「Michael Jackson is not dead because he lives and will live forever and ever in your hearts. Amen.(マイケルは死んでいない、あなたたちの心の中に永遠に生きているからだ。アーメン)」や「This song has become even more relevant than ever before(この歌は、これまでよりもっと関連性を感じる)」といった声が寄せられており、視聴回数は9月2日13時現在で124万回超を記録している。
画像は『Michael Jackson 2020年8月29日公開 YouTube「Michael Jackson – They Don’t Care About Us(2020)」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)