体操を愛する11歳の健康な少女がある日、学校から帰宅すると突然背中の激痛に見舞われ胸から下が麻痺状態となってしまった。少女は100万人に1人が発症する“横断性脊髄炎”と診断されたことを『Mirror』『The Sun』などが伝えている。
英タインアンドウィア州サンダーランド市ワシントンに住むマリカ・マウィニーちゃん(Malika Mawhinney、11)は3歳の時から体操の練習に励み、ボクシングやランニングも好きな健康で活発な女の子だった。しかし今年の3月16日、突然マリカちゃんの生活は一変してしまった。
マリカちゃんの母親デビーさん(Debbie)は、その日のことをこう振り返っている。
「マリカが学校から帰ってくると『足が変な感じがする』と訴え始めたんです。すると今度は背中の耐えがたい痛みに襲われ、床に転げまわりながら叫び出しました。10~15分後くらいにはマリカは何も感じることができなくなりました。」
ただ事ではないと思ったデビーさんは急いで医師に電話し、マリカちゃんは近くの病院「Sunderland Royal Hospital」に運ばれた後、詳しい検査のためにより大きな病院「Newcastle’s Royal Victoria Infirmary」に搬送された。
CTスキャンやMRI検査を行った当初、医師らは原因が分からず困惑したが、検査を続けると脊髄に炎症が起きていることを発見した。これによりマリカちゃんは100万人に1人が発症するという“横断性脊髄炎”と診断された。この疾患は、免疫システムが自分の脊髄の一部分を誤って攻撃してしまうために発症する自己免疫疾患である可能性が高いと言われている。
医師から「娘さんの麻痺が回復する望みはほとんどありません」と告げられたデビーさんは、