寝床や食事、さらに社員証も与えられて正式にヒュンダイ販売店のマスコットとして雇われることとなった。ツーソンはこの店舗で働くにあたり、すぐに獣医の診察を受け、すべての必要なワクチンを受けたという。
ツーソンが引き取られたのは5月のことだが、7月11日よりヒュンダイ販売店にて初出勤となった。そこで同店がインスタグラムを開設し、「プロフェッショナル」ならぬ「パウ(paw、犬の肉球のこと)フェッショナル・コンサルタント」としてツーソンが働く姿を投稿し始めたところ、これが大きな話題となり注目を浴びることとなった。
同店は「当初は単に野良犬が過ごせる場所を与えただけのつもりだった。だけどツーソンの挨拶と顧客との交流する能力が買われて、彼は自分でこの昇進をモノにしたんだよ」と彼の実力を認めている様子だ。
エマーソンさんも『Top Motors Brazil』に「ツーソンの接客に対するフィードバックは非常に評判がいいんだ。さらに、彼の『非常に思いやりがあり従順な性格』のおかげでヒュンダイ組織内の環境も改善されたんだよ」と語っている。
エマーソンさんによると、車を購入した顧客がツーソンに挨拶するためだけに同店を訪れたり、プレゼントをもってきたりすることもあるという。しかもツーソンは、ヒュンダイのマスコットキャラクターとしてブラジル国内の広告塔になることも期待されているそうだ。
このツーソンの活躍ぶりから、ネット上では「なんて素晴らしいの! ツーソンを受け入れてくれてありがとう!」「ツーソンとの試乗テストを予約しなきゃ」「これはどこの店なの? 私はJeep愛好者だけど、ヒュンダイが好きになるかも!」など野良犬を受け入れたヒュンダイ販売店に対して多くの称賛の声があがっている。
画像は『Mirror 2020年8月10日付「Stray dog who keeps visiting car dealership is adopted by staff and given a job」(Image: tucson_prime/Instagram)』『TUCSON PRIME 2020年8月5日付Instagram「Bom Dia meus AUmigos」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)