アイシャさんと米イスラム関係評議会のミネソタ州支部(CAIR-MN)は2人の解雇を要求。アイシャさんの弁護士は差別を受けたとして同州人権省に訴状を提出した。
ターゲットはこの要求に対し、「今回のことは故意の行為ではない」「今後二度とこのようなことが起こらないよう、従業員に対し教育を再度徹底するなどして適切に対応していく」「店舗責任者がやってきてすぐにアイシャさんに謝罪をした」と回答している。しかしながらアイシャさんは、謝罪を受けた覚えはないと地方テレビ局に語った。
なおスターバックスは一連の騒動に対し、従業員と店舗責任者はターゲットによって雇用されている従業員なので「コメントは差し控える」と述べている。
「CAIR-MN」代表のジャイラ二・フセインさん(Jaylani Hussein)は、『Pioneer Press』に「残念ながらイスラム教徒は、それを嫌う人々にとって差別的にテロリストと同等にみなされています」「ISISという言葉を私たちに向けるのは、黒人に対する差別用語“Nワード”を向けているのと同じことなんです」と明かしている。
なおネット上ではこの一連の騒動について「明らかに差別よ!」「信じられない」などの怒りの声があがる一方で、「アイシャとISISって似ているし、コーヒーショップってうるさくて聞き取りづらいから従業員の間違いもわかるわ」「私なんていつも名前を間違って渡されているわよ」「ちょっと過剰に反応しすぎじゃない?」など従業員に対して同情するコメントも見受けられた。
画像は『Mirror 2020年7月7日付「Starbucks server writes ‘ISIS’ on Muslim woman’s cup leaving her humiliated」』『Washington Post 2020年7月9日付「Muslim woman files discrimination complaint after Target barista writes ‘ISIS’ on her cup」(CAIR-MN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)