部屋を片付けようと思い立ち“近藤麻理恵流”を参考にする人が増えた。当の近藤さんも新型コロナウイルスが猛威を振るう前と後では意識や生活が変わったようだ。インスタグラムの投稿では、2月8日にモデルのローラと『Numero TOKYO』(3月号増刊号)の表紙を飾ったことや2月10日にフランスのラジオ番組へ出演したこと、3月19日には日本テレビ『今夜くらべてみました』へ出演したことを投稿しており、その頃はまだステイホーム感はない。
しかし4月5日になると「おうちで過ごす時間が増えている方が多いと思います。私も、最近はひたすらおこもり」と自宅で瞑想する姿を投稿して、「こんな時は、片づけを少しずつでも進めるチャンス」と呼びかけていた。
4月10日にはLINEノベルで『人生がときめく片づけの魔法』を全文無料公開(5月8日11時まで)することを伝え「それを記念して、片づけ応援のインスタライブを緊急開催します」と呼びかければ、5月4日は「GW中の片づけのやる気をアップしたい! 片づけの基本をサクッと学びたい! というあなたへ」、「連休をStay Homeで過ごされている皆さんを応援したくて、続々新コンテンツをアップ中です」とYouTubeチャンネルを紹介するなど、ステイホームでの片付けに役立つ情報をたくさん提供している。
そんな近藤さんは、7月13日にブログで「片づけるのは幸せになるためであり、『捨てるモノ選び』でなく『残すモノ選び』を行いときめくモノを大切にすること、生活を“自分にとっての”ときめき仕様に極めること、人生のときめき感度を上げていくことが“こんまり”的コンセプト」だと説いており、「片づけ」と言っても突き詰めれば奥が深い。
音楽プロデューサーから転身してニュージーランドの湖畔で自給自足ライフを送る四角大輔(よすみだいすけ)さんは、近藤麻理恵さんと友人で10年来「こんまり先生」と呼んでいるそうだ。5月1日にインスタグラムでコロナ禍にあって今できることをやろうと「お片づけ」を勧めるなか、近藤さんの著書を挙げて「メソッドの的確さだけじゃなく、根底に流れる思想みたいなところに、ぼくは強く惹かれた」という。また年末年始に再会したことを振り返って「彼女が発する言葉すべてが、口や頭ではなく“体の中心”から発せられる『本気のみ』ということも知った」とその存在感を評していた。
近藤さんのインスタグラムには「四角さんの投稿でこんまりさんの事を知りました」というフォロワーや、Netflixのドキュメンタリーシリーズや著書、YouTubeを見て「今度の休みから実践していきます! これこそ私の探してた片付けの本質を見つけた感動と喜び! 本当にありがとうございます」という声が寄せられている。多くの人々が外出もままならない生活を送る中で、「こんまりメソッド」がその存在感を増しているようだ。
画像は『近藤麻理恵(こんまり) 2020年5月28日付Instagram「片づけのモチベーションが停滞するときも、ありますよね。」、2020年3月19日付Instagram「昨晩の「今夜くらべてみました」をご覧いただいた皆さん、ありがとうございました」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)