こう語っている。
「2人が引退してからは、買い物でもなんでも協力できることはしたんだ。今までずっと世話になったからね。恩返しという気持ちもあった。でも2010年にロニーが肺血栓を患ってから、2人はずいぶんと弱くなってね。兄を我が家に迎え入れることにしたんだ。2人のことをジロジロ見てきたり、嫌がらせを受けたこともあったけど、優しい人たちも大勢いたよ。その時はNPO団体『Christian Youth Corps』が協力してくれてね。200人のボランティアがやってきて、私と妻が住む家を2人が住みやすいように改築してくれたんだ。コミュニティの助けによって兄と10年間も一緒に暮らせたんだから、本当に感謝しているよ。」
『All That’s Interesting』によると、24時間いつも一緒の2人が言い争いをすることはしょっちゅうで、殴り合いになることもあったようだ。しかし2010年に体調を崩し血栓溶解薬を服用するようになってからは、お互いの身体を労わるようになったという。またテレビを2台用意してそれぞれが違う番組を見るなど、性格や興味もかなり違ったようだ。それでも2人は“ベストフレンド”であり、医師に「医学の進歩により分離手術ができるかもしれない」と勧められても、頑なに断り続けたそうだ。
ここ数年は関節炎を患い外出もめっきり減っていた2人は、今月1日から体調を崩してホスピスに入院し、3日後に息を引き取った。結合双生児は約40%が死産で、約35%は生後1日で死亡すると言われるが、68年を生き抜いた2人はまさに偉業を達成したといっても過言ではないだろう。
画像は『Daily Star 2020年7月4日付「Record-breaking oldest-ever conjoined twins Ronnie and Donnie die aged 68」(Image: five)』『MLive.com 2019年4月3日付「World’s oldest conjoined twins answer frequently asked questions」(Photo courtesy of Galyon family)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)