「あなたは私の命を救ってくれたよ」と言ってカレンさんと抱き合った。
カレンさんが行ったのは“ハイムリック法(腹部突き上げ法)”で、窒息しそうな人のみぞおち下に握りこぶしを当て、それを上から包むようにもう一方の手で握る。そしてこぶしを内上方に圧迫するように突き上げて異物を除去する。実はカレンさん、人工呼吸・胸骨圧迫・AED(自動体外式除細動器)などの応急手当を施す“心肺蘇生法(CPR)”の資格を有しており、ビリーさんは危機一髪の状況をカレンさんの素早い機転により救われたのだ。
ビリーさんは「あの時は話すこともできなくてね。家には自分しかいなかったから、近所の家に走ったんだ。あと30秒遅かったらもうダメだったと思う」とカレンさんに感謝してもしきれない様子だ。
一方のカレンさんは、当時のことをこう振り返っている。
「窒息しそうな彼の姿を見た時は、素早く対応しなくちゃって思ったの。普段は腕立て伏せさえもできない私なのに、咄嗟に身体が反応したのよ。CPRの資格は持っていても、実際にハイムリック法を行ったのは20年間で初めてだったの。ビリーを助けることができて本当に良かったわ。」
なおビリーさんとカレンさんは13年の付き合いだそうだが、これが縁でぐっと親しくなったそうで、カレンさんは「ビリーには『食事の時は必ず私が在宅か確認してね』と伝えておいたわ」と明かした。
ちなみにこのニュースには「あの瞬間、女性からはアドレナリンが出ていると思う」「女性が在宅で本当に良かった」「この男性はラッキーだったと思う。近所付き合いは大切だよ」「男性は怖かったと思う。助かって良かった」「これはいい話だね」といったコメントがあがっている。
画像は『Inside Edition 2020年5月14日公開 YouTube「Woman Saves Neighbor’s Life After He Choked on Steak」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 A.C.)