海外発!Breaking News

writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】ラスベガス銃乱射事件で命を守ってくれた男性と結婚した女性(米)

突然銃声が鳴り響いた。会場近くにあるマンダレイ・ベイ・ホテルの32階から、スティーブン・パドック容疑者が会場にいる約2万2000人に向けて自動小銃を乱射した瞬間だった。

シャンタルさんは一瞬、花火が打ち上げられたのかと思ったようだがすぐに銃声だと気づき、オースティンさんと向き合って地面に伏せた。なおも銃声が鳴り響き、人々が異なる方向へ逃げ惑う中で、オースティンさんはシャンタルさんをしっかりと抱き寄せて足早に会場の外へと向かった。

幸運にも会場脇の通りにいたタクシーに乗車できたが、すでに何人かの女性が乗っており、彼女達は脚や腹部を撃たれていたため一緒に病院へ向かうことにした。シャンタルさんは当時のことをこのように振り返っている。

「まだ外が危険な状態だったことから、私達は病院内に一晩滞在することになったのです。オースティンはその間、片時も離れず私のそばにいてくれました。彼は私をずっと守ろうとしてくれたのです。あの時の彼は私にとって安全な場所になったのです。」

当時『BBC News』では、この事件で容疑者を含む59人が死亡し、負傷者は527人以上と伝えていた。

2人は事件によるショックを抱えたまま、翌日にオースティンさんはカルフォルニアに戻り、その翌日にシャンタルさんはカナダへと帰国した。その後も2人はFaceTimeで毎日のように連絡を取り合い、やがてお互いがかけがえのない存在だと意識するようになった。そしてオースティンさんはシャンタルさんに会うため、カナダに向かうことになったのだ。

それからというもの2人は、6週間以上空けることなくカリフォルニアとカナダを行き来しながら愛を育んできた。昨年の3月8日には、カリフォルニアのラグナビーチでシャンタルさんにプロポーズしたオースティンさん。その後2人はシャンタルさんのアメリカ永住権取得のため同年の11月に簡単な式を挙げ、晴れて夫婦になった。

シャンタルさんは「私達が出会ったのには理由があったんだと思います。混乱を感じる中でお互いを必要としていたのです」と明かしている。

夫婦は本来であれば、5月8日にお互いの家族を招いて結婚披露宴を挙げる予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期になってしまった。しかし遠距離恋愛を続けてきた2人は現在、カリフォルニアで仲睦まじく新婚生活を楽しんでいるという。

画像は『Metro 2020年4月14日付「Woman marries the man who saved her life during Las Vegas mass shooting」(Picture: @Tragedytolove)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

1 2