13億6千万人超が暮らすインドの都市から、約30年ぶりにヒマラヤ山脈を望むことができるようになり話題となっている。インド全土で先月25日から始まったロックダウン(都市封鎖)により、大気汚染が低減したことが原因とみられている。
インド北部のパンジャブ州ジャランダールなどの都市から今月初旬、約200キロ離れたヒマラヤ山脈の絶景が確認され注目を集めている。ロックダウンにより工場が閉鎖されるなど、世界中が経済的な打撃を受けるなかの思わぬ朗報に、SNSには市民らが写真付きで多数のコメントをあげている。
「車が道路を埋め尽くすことがなくなって、空気がきれいになったのを感じるんだ。雪に覆われた偉大なヒマラヤをこうやって拝めるのは本当に嬉しいことだよ。」
「ヒマラヤ山脈だけじゃないんだ。夜になると星が見えるんだ。こんなのは滅多に見られるもんじゃないよ。」
「驚いたよ。こんな絶景が見られるなんで、信じられない。」
「屋根の上からヒマラヤのダウラダー山脈が見えるんだ。まさかと思ったね。大気の汚染が母なる地球にどれだけ影響を与えてきたのか、考えさせられるよ。」
「本当に美しい光景だ。ロックダウンに感謝しなくちゃね。」
世界保健機関(WHO)の最近のデータでは、インド国内では健康への影響が懸念される微小粒子状物質「PM2.5」のレベルが安全とされる基準値の5倍を記録しており、