米ジョージア州で経営するバーの閉鎖に追い込まれたオーナーがユニークな方法で一時解雇となったスタッフをサポートし、注目されている。地元に根差し多くの客に愛されてきたこのバーは、客が壁や天井にお札を貼り付けることで知られており、オーナーはそのお札を利用することにしたのだった。『Bored Panda』『WJCL』などが伝えた。
新型コロナウイルスの感染拡大により、先月13日に国家非常事態を宣言したアメリカでは外出が制限され、レストランやバーはテイクアウトやデリバリーのみの営業が許可されている。
ジョージア州チャタム郡タイビー島にあるバー「ザ・サンド・バー(The Sand Bar)」も先月24日に閉鎖に追い込まれ、バーを切り盛りするジェニファー・ノックスさん(Jennifer Knox)は頭を抱えた。
ジェニファーさんがバーのオーナーになったのは今から6年前のことで、それ以前は7年間バーテンダーとして働いた。しかし突然の店の閉鎖で、ジェニファーさんは6人のスタッフを一時解雇せざるを得なくなったのだ。
店を閉鎖して数日後、ジェニファーさんは客の笑い声やミュージシャンのギターの音もしなくなった店内に座っていて、ふとあることに気が付いた。店がオープンしたのは約15年前のことで、店内の壁や天井には客が残していった15年分のお札が所狭しと貼られている。
「店いっぱいにお札があるじゃない! 私たちには時間もある。これを使わない手はない!」
それから3日半かけて、