女王の健康面も懸念されている。このことについて、バッキンガム宮殿の代表者は次のように語った。
「女王陛下の健康状態は良好です。3月12日の朝、女王はチャールズ皇太子と短時間の対面をしました。その後、健康を維持するための適切なアドバイスに従っています。」
エリザベス女王とフィリップ殿下は、19日からロンドン郊外のウインザー城で自主隔離中である。ウィリアム王子とキャサリン妃は、ノーフォーク州にある別荘アンマー・ホールで暮らしている。バッキンガム宮殿の情報筋によると、チャールズ皇太子はそれぞれ別の場所にいるエリザベス女王やウィリアム王子、ヘンリー王子と連絡を取り合ったそうで、現在の皇太子の健康状態は良好であると伝えている。
なおイギリスでは現在、70歳以上の人達は自宅待機が命じられている。スコットランドのNHS(無料の公的医療機関)のホームページでは「入院を必要とする深刻な症状である場合のみ、検査を行う」と記載されている。そのため自宅待機中であるはずの皇太子がスコットランドに移動したことや軽い症状なのに検査を優先的に受けたことに対して、怒りの声があがっている。
2015年から2017年までスコットランドのイースト・ロージアンで下院議員を務めたジャーナリストのジョージ・キレヴァン氏は、ツイッターでこのように述べた。
「この億万長者の資産家は、ウイルスの蔓延を避けるために自宅待機をするようにという命令に背いて、スコットランドの別荘に行った。それで感染が確認され、他の人をも感染させた。独立してスコットランド共和国になったら、この傲慢な愚か者に税金を払ってもらえ。」
グラスゴーのNHS病院ロイヤル・インファーマリーに勤務するジョー・ティモンズ医師は、新型コロナウイルスの検査を受ける順番について次のように明かしている。
「我々NHSの医師たちは検査を拒否されており、多くの同僚たちが自己隔離している。こうなると、我々が働いて人々を助けることができなくなるのだ。これは、スコットランドNHS独自の治療手順に違反しており、筋が通らない。この男は、本当に必要なスタッフ達が検査を拒否されているときに、優先されるだけの価値があるのだろうか?」
画像は『The Royal Family 2020年1月22日付Instagram「Today, The Prince of Wales met world leaders, politicians and environmentalists including Greta Thunberg at The World Economic Forum in Davos.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)