CG技術を駆使したボディースーツで自慢のシンボルが不自然なまでに“デジタル去勢”(CGI-Neutered)されてしまった彼の残念な「股間」が作品のなかで“最悪の組み合わせ”とされる「ワーストスクリーンコンボ賞」にノミネートされている事実も特筆すべきであろう。
昨年のクリスマス前に公開された実写版『キャッツ』はそのトレーラーが7月に公開されたが、その時点で“デジタル・ファー・テクノロジー”なるCG技術を駆使して完成した奇妙な“猫人間”が「不気味すぎる」「トラウマになりそう」「素っ裸に見えて目のやり場に困る」と大バッシングを浴びていた。“ラジー賞”の公式Instagramも
「実写版『キャッツ』のトレーラーが公開になりましたが、猫達の“威嚇”にネットは騒然としています!」
「クリスマスはぜひ猫用トイレに飛び乗って、彼らの“お祭り騒ぎ”をチェックしてみることをお勧めします―“ラジー賞”イチオシ、間違いなしです!」
と皮肉たっぷりに“絶賛”していたが、実写版『キャッツ』は彼らの予想通り、計9つのノミネートという“偉業”を達成した。
シルヴェスター・スタローンの『ランボー』シリーズ5作目となった『Rambo: Last Blood(原題)』と、ラジー賞の常連タイラー・ペリーの『A Madea Family Funeral(原題)』は、ともに「ワースト作品賞」「ワースト助演女優賞」「ワーストスクリーンコンボ賞」など計8つのノミネートで『キャッツ』の後に続いている。
ワースト主演男優賞にはジェームズ・フランコやジョン・トラボルタが、またワースト主演女優賞にはヒラリー・ダフやアン・ハサウェイらがノミネートされており、ユーモアや自虐にあふれたセレブ達のスピーチも同授賞式の見どころになることだろう。
ちなみにゴールデンラズベリー賞は通常、アカデミー賞授賞式前夜に開催されるのだが、今年は同授賞式が2月9日と早いことからスケジュールを調整する必要が生じ、開催日時を例年よりも遅らせることが発表されていた。
なおラジー賞でただ1つ、ポジティブな賞として知られる名誉挽回賞には、映画『ハスラーズ』できわどい衣装をまとい本物のストリッパーも顔負けの演技が高く評価されたジェニファー・ロペスをはじめ、『ルディ・レイ・ムーア(原題:Dolemite is My Name)』のエディ・マーフィや『アンカット・ダイヤモンド(原題:Uncut Gems)』のアダム・サンドラー、『ジョン・ウィック:パラベラム(原題:John Wick: Chapter 3 – Parabellum)」』『トイ・ストーリー4』のキアヌ・リーブス、『アラジン』のウィル・スミスがそれぞれノミネートされている。
画像は『Cats the Movie 2019年12月18日付Instagram「M E M O R I E S from the #CatsMovie world premiere.」』『The Razzies 2020年2月6日付Instagram「#razzienominees in before #iowacaucusresults Saturday, February 8th!」、2019年7月19日付Instagram「The #catsmovie trailer has dropped and the internet is hissing back!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)