「ここ何日か体調が優れないけど、家で待っている6歳の娘を感染させるわけにはいかないから家には帰れない」と溜息をつく。
また29歳の武漢市民の男性はこう明かす。
「祖母はCATスキャンで肺炎の症状が確認できているのに、一般病棟に入院させられた。感染していると診断されたのは1週間以上経ってからで、病院が感染の温床になっている。」
そんな市民の言葉を裏付けるかのように、SNSでは病院内の様子を撮影した動画が出回っており、なかには廊下に置かれたベッドの上で激しい痙攣を起こす患者の姿を捉えたものまである。
一方で市内の病院の医師は「人から人への感染が明らかになるまでに、多数の患者を診察している。医療関係者の感染は明らかになっていないだけで、これからどんどん増えるだろう。今でさえ検査キットや防護服、マスクなどが不足しているのにどうしたらいいのか。感染者が病院をはしごして菌をまき散らしているんだ。病院は感染者を受け入れる準備もできていないのに、人で溢れている。もう限界を超えているんだ。感染者を隔離できずに、どうやって感染拡大を防ぐことができるんだ」と憤る。
武漢市政府は2月3日までの完成を目指し、肺炎患者用にベッド数1000床の病院建設を始めたというが、2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)を経験した医師は「政府の対応はあの当時と全く変わっていない。もうコントロールは不可能なのでは」と指摘している。
画像は『自由亚洲电台 2020年1月23日付Twitter「【无助武汉市民通宵排队候诊】【逃离武汉是唯一希望?】深夜的武汉医院,求诊市民排到门诊大楼外,又冷又饿又累又辛苦 ,但除了这样,还有什么办法?」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)