保険会社がシフィソさんの死亡を認めざるを得ない最終手段に出た。葬儀会社のスタッフと話し合い、シフィソさんの遺体を車に乗せ、保険会社の事務所内に運び入れたのだ。驚いた保険会社スタッフは、その日のうちに保険金全額を家族に支払ったという。
この時のムロンゴさん達の様子を撮影した動画が今月19日にSNSに投稿され、多くの人にシェアされた。動画には青い袋に納められたシフォソさんの遺体を運ぶムロンゴさんら家族の姿があった。この動画を見た人達からは次のようなコメントが届いた。
「この会社で生命保険、葬儀費保証、退職年金と契約をしているけど正直、彼らのサービスには満足していない。」
「私はこの保険会社の契約を全て解約しました。彼らの利益は黒人の葬儀からきているのに…。」
「私も同じようなことがあった。Twitterで怒りをぶつけなければならなかった。」
多くの人が同保険会社の対応に不満を抱えているようだが、動画が投稿されたSNSには同保険会社からのコメントも見受けられた。
「今回の件ではご家族に大きな動揺を与えてしまいました。保険金は支払い済みだということを確認しています。私たちの思いはご家族とともにあります。この件は非常に繊細な問題であるため、私たちは彼らと直接やり取りを続けていく所存です。」
しかしながら南アフリカ葬祭業協会のスポークスマンは「この問題は簡単に終わらせる訳にはいきません。我々はオールド・ミューチュアル・サウス・アフリカに対して法的措置をとることも検討しています」と述べている。
画像は『New York Post 2019年11月20日付「Family drags uncle’s corpse to insurance company to prove he’s dead」(Twitter)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)