「いや、なんか微妙にズレてるよ…。話が行き違ったのかもしれない。今日は『世界メンタルヘルスデー』の企画なんだけど。」
赤毛ネタでやりとりを繰り広げるヘンリー王子とエドだったが、実は2人には心の病と闘ってきた過去がある。12歳の時に母ダイアナ妃を突然事故で亡くしたヘンリー王子はその悲しみを誰にも明かすことなく、長い間心の奥底に封印していた。そのため心のバランスを崩し、精神が崩壊寸前になったこともあった―とインタビューで衝撃の告白をしたのは有名な話だ。
一方、アーティストとして世界的な成功を収めたエドもまた、その代償としてプライバシーを失い、多大なプレッシャーや不安症に襲われた経験を持つ。
そんな2人はこのたびの「世界メンタルヘルスデー」にちなみ、
「今日だけじゃなく毎日、自分や友達、周りの人達を大切にしよう。」
「一人で抱え込まずに、自分の気持ちを周囲とシェアしよう。周りに声を掛け、その声に耳を傾けよう。」
「必要ならどんどん助けを求めて。あなたは一人ぼっちじゃない。」
とメッセージを記しており、動画は300万回超の再生回数を記録している。
心の病は見た目から判断しづらいうえに、それを取り巻く社会的な偏見も根強い。そのため周囲に理解や配慮を求めるのには勇気がいる。心の病を抱える人達のそんな苦しい状況に理解を求めるべく、英国の“2大ジンジャー”がタッグを組んでジョークを交えた親しみのある動画を制作したことは、今後のメンタルヘルスの啓蒙に大きな貢献を果たしたにちがいない。
画像は『The Duke and Duchess of Sussex 2019年10月10日付Instagram「It’s World Mental Health Day!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)