現在は母親の家に身を寄せている。残留物の除染には約1,070万円(10万ドル)の費用がかかるうえ、保険も利かないそうだ。
トムさんは「空調システムによって拡散された覚せい剤は、6年経っても家の中に相当量が残留します。それを吸い込むことで肺に入り込み、覚せい剤の陽性反応が出ることは十分に考えられます。11年前に密造拠点だった家が汚染されていたケースもあるほどです」と述べている。一方で『WSB-TV』は、州や国の法律では買い手への家の情報公開を怠ったり、クリーニングをせずに売買しても処罰されることがないため、買い手に伝えることなく売り切る業者の存在を指摘している。
エリーシャさんは3年間不妊で悩んでいたことを明かしており、やっと授かった命が危険に晒されていることについてこう述べた。
「最近行った血液検査では覚せい剤は検出されませんでしたが、赤ちゃんに異常がないかどうかは生まれるまで分からないのです。赤ちゃんは女の子だと聞いていますが、心配でなりません。出産時の血液検査で赤ちゃんに覚せい剤の陽性反応が出た時は、社会福祉課の児童相談所が介入することになっています。」
なお、今月22日には親戚によって寄付金サイト「GoFundMe」にアカウントが設置され、夫婦の自宅の除染資金を募っている。エリーシャさんは「赤ちゃんのために夢のマイホームを買ったのに、こんな結果になって残念です。今後のことも決まっておらず怒りばかりが込み上げてきます」と憤慨している。エリーシャさんの出産は来年1月に迫っている。
画像は『KSDK.com 2019年9月24日付「These parents had no clue they were living in a former meth lab, now the mom-to-be has tested positive for meth」』『GoFundMe 2019年9月22日付「Support Tyler and Elisha Hessel」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)