昨年の夏、わずか2歳の男児が溺死した。家族は悲しみに暮れる中、臓器提供の決断を下して別れを告げた。それから約11か月が経ち、家族は男児の臓器受容者やその家族との対面を果たした。臓器を提供した男児は「希望という贈り物(Gift of Hope)」を届けただけでなく、2つの家族を固い絆で結び付けたことを『Inside Edition』『CBS Minnesota』などが伝えている。
米イリノイ州在住のブルック・イートンさん(Brooke Eaton)は昨年9月、2歳だった息子のキャズミヤー・“キャッシュ”・ランダース君(Cazmirr “Cash” Landers)をプール事故で亡くした。電車が大好きで活発だったキャッシュ君の突然の死に打ちのめされる中、家族はキャッシュ君の臓器提供を決めた。キャッシュ君の臓器は4人の子供たちに希望を届け、力強く動いていた心臓は心筋症で苦しんでいたローラ・ボンドちゃん(Lola Bond)に移植された。
当時生後6か月だったローラちゃんは、心臓の筋肉の異常のため心機能が低下する心筋症で苦しんでおり、心臓移植しか道は残されていなかった。また肥大した心臓が臓器を圧迫し始めており、ローラちゃんの心臓のタイムリミットも迫っていた。ローラちゃんにドナーが現れたという電話を受けた家族は歓喜した。
イリノイ州ミネアポリスにあるユニバーシティ・オブ・ミネソタ・マソニック・チルドレンズ病院で心臓移植手術を受けたローラちゃんは現在1歳4か月になるが、7月31日に同病院でブルックさんと初めて対面した。
ブルックさんは、ローラちゃんの祖母マーガレットさん・ボンド・ヴォレルさん(Margaret Bond Vorel)にハグすると、