同会見は事務所は関与せず2人の意思で実施したが、田村が記者会見をやりたいと申し出たところ、岡本社長から「おまえらテープ回してないやろうな」と確認されたり、「やってもええけど、全員連帯責任でクビにするからな」「おまえら全員クビにする力があるんだ」と圧力をかけられていたため、これまで会見できなかったと訴えたことだ。
これに質問が及ぶと「ミーティングに参加して、打ち合わせがなかなか進んでいなかったので、ひとつは冗談で『テープ録ってんちゃうの?』と言ったら、まったく受け入れられずまったく笑われることもなく…」と場を和ますための冗談だったと説明した。「これが信頼関係を壊したのでは?」と追及されると「(金銭を)『もらっていない』というところから始まり、その後『もらっている』となり、金額もなかなか判明しない。どこかにお互い不信感があるんだったらそれは良くないと思った」と冗談を言った理由を述べた。
また会見を開くならクビにすると言ったかどうかに関しては、さまざまなことを主張する田村亮や宮迫博之に被害者の方への誠意が感じられなかったとして「そのやりとりがなんか悲しいというか、情けないというか、ほんまになんか父親が息子に『もう勘当や』みたいなつもりというか、『いい加減にせい』という感じだった。でも結果、相手に伝わっていないということは僕が思っている彼らとの距離感にギャップがあった。僕が大いに反省しなければならない」と「圧力はかけなかった」と釈明した。また「パワハラではないか」と問われると「家の中で身内に言っている感覚でした。僕的にはパワハラのつもりはないが、相手がそういう思いをさせてしまったのはダメなところです」とここでも社長と芸人との認識の違いが露呈した。
自身の進退を問われた岡本社長は「笑いを愛して、笑いを表現される方を愛しているというところにおいては人一倍思っている。それをどう伝えていくかとというところにおいて未熟であり、ダメで情けないといいますか、そういったところが信頼を得られてないとするならば、その思いをきちんと伝えていければと思っています」と社長を辞任せずにまずはこの件をきっちり解決したいとの意思を見せた。
「根本となる信頼関係が揺らいでいることに大変責任を感じています」「コミュニケーション不足」など反省点をたびたび口にして、宮迫や田村を「いつの日か戻ってきてもらえる日があるのなら全力でサポートしていければと思っています」と語った岡本社長。しかし会見中は質問と回答が噛み合わない場面もあり、会見時間は5時間以上に及んだ。この会見で納得した吉本芸人や世間一般の人はどのぐらいいるのだろうか。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)