実は永瀬には神尾への“お詫び”としての意味があったという。というのも、永瀬は「映画共演する前に一度、フットサルで遊んでいたみたいなんですよ。それなのに楓珠に『初めまして』って言っちゃって」とすまなそうに打ち明けると、神尾も「僕も言いづらくて。忘れられているのもショックだし」と複雑な心境だったそう。永瀬は「そのお詫びも含めて。ちゃんと謝りましたけどね」と、今は一緒に食事するほど仲が良いようだ。
また舞台挨拶では、映画の見どころをキャストたちが絵に描いて紹介した。それぞれ説明不可欠な絵が次々に披露されたが、人物2名(神宮寺勇太と自分)と犬2匹を描いた永瀬は、「犬2匹いましたっけ?」と周りから指摘されると、「これは(映画に登場する)ペロですよ。笑った顔とくちゃっとした顔。大好きだから」と2匹ともペロだと解説した。そのペロがサプライズで登場すると、1年ぶりの再会に永瀬は「これはテンション上がるわ!」と大興奮。大喜びでペロに近寄り「めちゃめちゃ仲いいです。1年で(キャストの中で)一番成長しました。完全に僕には抱っこできないサイズです」とペロの成長ぶりに驚いた。撮影から約1年後の公開となり、永瀬は「アルバムを見ているような不思議な感じ。そのときの思い出がよみがえる。今見ると、顔、若いなあ」と恥ずかしそうにも見えたが、久万真路監督は「この1年でみんな変わっているんですね。今の彼らもいいんですけど。1年前の初々しい感じがこの世界観にはぴったりマッチしていたので、去年撮れたのを感謝しています」と語った。
最後に永瀬は「1年の時を経てようやく公開されました。すごく楽しい作品になっております。ありがたいことに日本全国で上映されているそうなので、この映画を観てあったかい気持ちになってもらえればいいなと思います」と主演らしく挨拶。客席通路を歩き、満員のファンを大いに沸かせながら退場した。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)