漫才師で漫才協会名誉会長の内海桂子(うつみ けいこ)は大正11年(1922年)9月12日生まれで現在96歳になる。講演会や演芸会で「最長老の芸能界よもやま話」や三味線、踊りを披露するばかりか『内海桂子(utumikeiko)ツイッター』を日々更新しており、弟子のナイツ・塙宣之はブログで1月30日にそのバイタリティーを時事ネタを絡めて「嵐は休止しても師匠は休止しません」「稀勢の里が引退しても師匠は引退しません」とたとえたほどだ。
その内海桂子が5月20日、「私は2.26事件は14歳でかろうじて覚えているが5.15事件は10歳で覚えていない」とツイートして、フォロワーの反響を呼んでいる。
「二・二六事件」とは昭和11年(1936年)2月26日から29日にかけ、陸軍青年将校たちが下士官兵を率いて起こしたクーデター未遂事件だ。
当時14歳だった彼女はそのただならぬ騒動を感じ取ったものの、昭和7年(1932年)5月15日に武装した海軍の青年将校たちが総理大臣官邸に乱入して内閣総理大臣犬養毅を殺害した「五・一五事件」については当時10歳で覚えてないという。
とはいえ「その頃は神田錦町で子守奉公をしていたので世間の動きにまでは気が行かなかったのかも。ただ皇居に近かったので異変があれば子供でも噂位は耳にしたろうがそれもない位静かだった。戦車も見なかったし兵隊も普段通りだった」という生々しい描写は貴重である。
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