9月18日から22日まで開催される『第8回したまちコメディ映画祭in台東』。19日には、レッドカーペットとオープニングセレモニーが浅草で開催された。このたび同映画祭の『コメディ栄誉賞』を受賞したビートたけしが、観客の“たけしコール”に沸く中、浅草公会堂前に敷かれたレッドカーペットに人力車に乗って紋付はかま姿で登場した。
8回目となる同映画祭はこれまで雨が降ったことがなく、今回も昨日の雨から一転、秋晴れの中イベントが行われた。「したコメ総合プロデューサー」いとうせいこうが、「日光が脳天にくるわ」と思わずつぶやくほどの暑さとなった。
無名時代に浅草フランス座で住み込みながら修業していたことから、今回“故郷”浅草に賞を引っさげて凱旋する形となったビートたけし。レッドカーペット沿いに待ち構えていた観客たちの“たけしコール”が響く中、人力車に乗ったたけしが照れくさそうな顔で現れると、沿道は沸きに沸いた。
人力車から降りたたけしは、「昔だました女や、金借りた男が“金返せ”って言うんじゃないかと思って」とたけし流のコメントで浅草に戻ってきたことを喜ぶ。「浅草のイベントは何年ぶりか」と聞かれて、うーんと考えてから「初めて」だと明かした。また、映画制作について「今、コメディ映画は意外と普通の真面目な映画よりも、神経を遣うし、お金をうんと遣うんだ。裏がすごく苦労する」とコメディ映画制作の現状を吐露する場面もあった。
同映画祭では、『ビートたけしリスペクト上映』として、監督・北野武、出演・ビートたけしによる映画『菊次郎の夏』を22日、たけしの故郷・浅草フランス座演芸場東洋館で上映する。
『第8回したまちコメディ映画祭in台東』では22日までの期間中、数々のコメデイ映画やクロージングセレモニーの『ビートたけしリスペクトライブ』などの企画が予定されている。
レッドカーペットに登場したゲストは以下のとおり。いとうせいこう(したコメ総合プロデューサー)、服部征夫(台東区長)、太田雅久(台東区議会議長)、浅草ジンタ。
「観光大使」…内海桂子、海老名香葉子、アニマル浜口
「したコメ応援人」…浅香光代、青空球児・好児、泰葉、松村克也、城之内正明、
「リスペクトライブ」…ポカスカジャン
「男おばさん!!」…軽部真一アナ、三上真奈アナ(フジテレビ)
「進撃の西村喜廣 特殊造型講義」…西村喜廣監督、武田梨奈
『全力スマッシュ』…ヘンリー・ウォン監督、ジョシ―・ホー、スーザン・ショウ、アンドリュー・ラム、ウィルフレッド・ラウ(以上出演)、波多野裕介(音楽)
『すれ違いのダイアリーズ』…ニティワット・タラトーン監督
『帰ってきた Mr.ダマー バカ MAX!』…ボビー・ファレリー監督
『コメディ栄誉賞』…ビートたけし
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)