集まったファンの大合唱による圧倒的なステージになったのである。
実はそれから23年を経て、元チェッカーズの鶴久政治が2015年9月30日に放送された『ナカイの窓 SP』にゲスト出演して当時のエピソードを明かしている。
NHKホール前にはチェッカーズ最後のステージを見ようと多くのファンが集まっていたが、チケットがなければ入られない。するとX JAPANやSMAPのファンが呼びかけてチケットを集め、チェッカーズファンに「私たちはこれからずっと応援できるから」と渡したという。
そうしたファン同士の絆があって、多くのチェッカーズファンが入場できたこともあの大合唱に繋がったのだ。
『総決算!平成紅白歌合戦』ではSMAPによる数々の登場シーンも映った。平成15年(2003年)に初めてトリを務めた時は、同年起きたイラク戦争へのメッセージとともに『世界に一つだけの花』を届けた。
また、平成21年(2009年)には同年6月に亡くなったマイケル・ジャクソンを追悼する「マイケル・ジャクソン スペシャルステージ」でSMAPがパフォーマンスするシーンも観られた。
番組オンエア後には、視聴者から「やっぱりね、日本にはSMAPが必要だよ。SMAPみたいな人達がいてくれるだけでどれだけの人が日常の中でフッと笑顔になれたり、元気が出たりしたことか…」や「SMAPの解散は悲劇的だったと思うし、SMAPがいないということについて今もふいにものすごく悲しくなることがあるけど、平成の終わりという、彼らが駆け抜けた時代を振り返るこのタイミングにそのSMAPはいない、ということが何だかとてもSMAPらしいと私は思ってしまって、何とも言えない気持ちに」などのツイートが飛び交っている。
チェッカーズファンに「私たちはこれからずっと応援できるから」とチケットを手渡したSMAPファンも、様々な思いで観ていただろう。ただ、X JAPANは解散を経て再結成を果たし、今もなお活躍していることを忘れてはならない。
画像は『鶴久政治 2018年2月8日付Instagram「ロケチュウ」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)