その後くるりと向きを変えて岸まで犬を先導し始めた。
無事に1頭が岸まで戻り、2頭目を救うべくティモフィさんとキラは再び冷たい池へと飛び込んだ。2頭目は1頭目よりも岸から離れた場所にいたため、更に多くの氷を割って泳ぎ進まなければならなかった。この時のティモフィさんは「頭がふらつくような感じがしていた」と、後にメディアのインタビューで明かしている。
そして見事、2頭目も救出しティモフィさんとキラも問題なく岸まで戻ってきた。その瞬間、飼い主の女性は涙を流しながら感謝の言葉を述べたという。
しかしながら凍りついた池に上半身裸で飛び込むことは、とても危険な行為である。場合によっては心臓発作でも起こしかねない状態だが、実はティモフィさんはカザフスタンで育ち、7歳の頃に祖父からシベリアの極寒の中で凍りついた水面で泳ぐための方法を教わってきたそうだ。
そして今回も池に飛び込む前に、アドレナリンを放出させるための特別な呼吸法を取り入れたという。またティモフィさんは「今回キラが水面で凍えていた2頭を鼻でつつき、岸まで誘導してくれたことが大きな助けとなった」と話している。
この2頭は、どうやら飼い主のもとから走り去り貯水池の氷の表面を渡ろうとして今回の事態になったようだ。ティモフィさんは「犬の散歩の際には常にリードが必要で、特に湖などが近くにある場合は気を付けるように」と注意を促している。
画像は『Melissa Kho 2019年3月9日付Facebook「Just witnessed something amazing: My hubby (and pup) rescuing two dogs trapped in the ice」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)