エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】『紅』や『糸』『366日』まで “演歌界”の底力見せつけた『ミリオンヒット音楽祭 演歌の乱』

「ヒットソングはキーが高くて、実は歌うのが難しい曲が多いのに、当たり前のように歌うというのはスゴいこと、レベルの高さを改めて思い知らされましたね」と舌を巻く。

それにはMCの東野幸治も「確かにそうだと思います! 我々は今、スゴい光景を目撃しているんですよね!」と共感していた。

ただ、同番組の真骨頂はキーが高くて難しい曲を歌いこなせるというだけでなく、その先に見える「演歌歌手の底力」にありそうだ。

なかでも大御所・五木ひろしピアニストの清塚信也が弾くピアノとコラボして歌った、中島みゆきの名曲『糸』にそれが感じられた。

ゲストの立川志らくは、オンエア後にTwitterで「中島みゆきの中で五木ひろしが遊んでいた。そしてポップスを演歌で包みそれをクラシックのピアノが中和させ素晴らしいエンターテイメントが誕生した。自分の世界に持って行きながら相手の世界を際立たせる。これが出来るのがセンス。五木清塚に脱帽」と振り返っている。

清塚信也と五木ひろし(画像は『清塚信也 2019年3月26日付Instagram「3/26(明日)20:54~23:07 TBS「ミリオンヒット音楽祭 演歌の乱」五木ひろしさんとのコラボ。」』のスクリーンショット)

他にも若手ながら大江裕の歌には彼の世界に引き込む「味」があり、『ハナミズキ』や『チェリー』でさえ自分のものにしていたのだ。

石原詢子、杜このみ、大江裕、三山ひろし(画像は『杜このみ 2019年3月26日付オフィシャルブログ「ミリオンヒット音楽祭 演歌の乱☆」』のスクリーンショット)

そうした意味で藤あや子による『366日』はHYの仲宗根泉が「藤さんレベルだったら余裕で歌えますよ」と太鼓判を捺すだけあり、音程の高低差を歌いこなしたうえに森崎友紀のピアノとあいまって「藤あや子ワールド」を醸し出していた。

放送では聴き入っていた志らくが「本当に文句なしです。どうどうと歌っているように見えて、どこかにこの歌に対する怯えみたいなのがある。それが色気に変わってるようで、聴いていてたまらないですね」と絶賛、彼女から「本望です…」と色香たっぷりにお返しがあった。

藤あや子と森崎友紀(画像は『藤あや子 2019年3月23日付オフィシャルブログ「演歌の乱♪」』のスクリーンショット)

さらに大トリを務めた細川たかし武田真治のサックスとコラボして小柳ゆきの『愛情』熱唱、ハイトーンの「トゥルーハート」を伸び伸びと歌う姿はまさに「底力」を思わせるものだ。

 細川たかしと武田真治(画像は『武田真治 Shinji Takeda official 2019年3月27日付Instagram「2019.3.26.TBS『#演歌の乱』をご覧頂いた皆様ありがとうございました」』のスクリーンショット)

これには志らくも度肝を抜かれたようで、「御大に対してこんなことを言うのは失礼ですけど、あなたはいったい何なんですか?」「もう日本希代のエンターティナーですね! 『トゥルーハート!』と歌う度に涙がぶわーって出てくる」と明かしていた。

演歌歌手と言えば昨年の「NHK紅白歌合戦」で中島みゆきの『時代』を歌った島津亜矢が注目を集めているが、『演歌の乱』からも演歌歌手のポテンシャルの高さが感じられ、音楽界に新たな流れを起こしそうな勢いである。

画像は『武田真治 Shinji Takeda official 2019年3月27日付Instagram「2019.3.26.TBS『#演歌の乱』をご覧頂いた皆様ありがとうございました」』『清塚信也 2019年3月26日付Instagram「3/26(明日)20:54~23:07 TBS「ミリオンヒット音楽祭 演歌の乱」五木ひろしさんとのコラボ。」』『杜このみ 2019年3月26日付オフィシャルブログ「ミリオンヒット音楽祭 演歌の乱☆」』『藤あや子 2019年3月23日付オフィシャルブログ「演歌の乱♪」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

大江裕、杜このみ、羽山みずき、徳永ゆうき(画像は『杜このみ 2019年3月26日付オフィシャルブログ「ミリオンヒット音楽祭 演歌の乱☆」』のスクリーンショット)

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