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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】生後6か月女児が保育所で抗ヒスタミン剤を過剰投与され死亡(米)

死亡が確認された。ステイシーの警察への供述により後に判明したことだが、施設に救急隊員が駆けつけた時には、隣接したアパートに住むステイシーの息子ライアンさんがハーパーちゃんにCPR(心肺蘇生法)を施していたという。ライアンさんは当時、施設にひとりでいた母親からハーパーちゃんが息をしていないことを知らされ、呼び出されていた。

ステイシーは、警察に「子供らが昼寝をしていた時、ハーパーの顔が毛布の下にあって嘔吐していた。息をしていないことに気付いた」と話していたが、検死によりハーパーちゃんの死因はアレルギー反応の治療に用いられる市販の抗ヒスタミン薬の鎮静成分「ジフェンヒドラミン」による中毒であることが判明した。

ジフェンヒドラミンは、医師の処方なしでは乳児への使用は認められていない。しかしハーパーちゃんの死亡当時、脳内血液のジフェンヒドラミンレベルは致死量となっていた。血中濃度は1回の大量投与もしくは複数回の少量投与の可能性を示しており、母親から「ハーパーはなかなか寝付かない」ということを聞いていたステイシーがジフェンヒドラミンの副作用を逆手に取り、睡眠を促すためにハーパーちゃんに過剰投与し、死に至らしめたとされた。だが、ステイシーは病院や警察に、ハーパーちゃんに投与した薬のことを一切口にしていなかった。

両親によると、ハーパーちゃんは死亡する1か月以上前に気管支炎になったものの回復しており、それ以外は健康で特別な疾患も抱えていなかったという。ハーパーちゃんを預けた初日、両親はステイシーに薬を投与されたことに全く気付いていなかった。

3月18日、逮捕されたステイシーはラトランド郡最高裁判所で過失致死と児童虐待の罪で起訴されたが、2件の罪を否認した。検察側は、悪質な事件としてステイシーに5万ドル(約553万円)の保釈金を設定し、逃亡の可能性も考えて拘束するべきと主張。起訴の深刻さと実刑の可能性を促すよう要求したが、弁護人は「依頼人は最近、破産宣告をし保釈金を支払う余裕はない。地元に長く住み続けており、逃亡の可能性は薄い」と擁護した。結果として判事は、25,000ドル(約276万円)の保釈金を条件付きで設定し、5歳未満の子供との接触を禁じた。ただしステイシーが自分の孫と会う時には、その子の親が監視をする条件で許可されるとのことだ。保釈金を支払っていない状態で保釈されているステイシーは現在、キリントンのホテルで働いているが裁判所への出廷も義務付けられており、万が一逃亡した場合には設定された保釈金を支払うことが命じられている。

なお裁判所の傍聴席にはハーパーちゃんの両親や身内、友人らなどおよそ40人が、ハーパーちゃんの写真と「ハーパー・ローズの死に正しい制裁を」というメッセージがプリントされたピンクのTシャツを着て参加した。今後、ステイシーに有罪が下れば、最大25年の実刑が科せられる可能性があるという。

画像は『FOX 10 Phoenix 2019年3月19日付「Vermont daycare owner arrested in death of infant given antihistamine」(Vermont State Police)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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