原因が特定されず、100万人に1人の割合で発症すると推定されているクライン・レビン症候群は、連続して長期の睡眠に襲われる稀な反復性過眠症であり、「眠れる森の美女症候群」とも呼ばれている。このほど、その診断を受けたイギリスに住む21歳の女子大生のニュースを『real fix』などが報じた。
レスターシャー州レスターに住むローダ・ロドリゲス・ディアズさん(21歳)は、子供の頃から非常に稀な睡眠障害「眠れる森の美女症候群」を患ってきた。しかし明確な診断を受けたのは、昨年9月だったという。
「4歳か5歳頃、2~3週間眠り続けたこともあったけど、医師は何が原因なのかわからなかったようです。眠っている間はまるで夢を見ているような感覚で、ジャンクフードを食べて、飲み物を飲んで、トイレに行くんです。1日22時間眠ったこともあります。子供の頃は症状が酷かったのですが一旦治まって、また10代の時に同じ症状が著しく現れるようになりました。」
子供の頃に「過眠症」と診断されただけだったローダさんは、連続的に眠る状態に陥ってしまうと友達との時間を持つこともできず、15歳や16歳になった時も学校の授業中に深い眠りに襲われ居眠りし続けてしまったこともあると話す。
「頑張って登校しなきゃと思って学校に行って、活動的になろうとしてもとにかく疲れてしまって、大好きなスポーツも思うようにできませんでした。この症状をからかわれたことはなかったけれど自分自身がイライラして、精神的にも疲れていました。単に私が怠けていると思う人もいるので、周囲に理解してもらうのが難しいんです。それに眠っている間も時は流れ続けているわけで、目覚めた時には人生のうちの1週間を無駄にしたのだと気付き、現実に打ちのめされることもあります。」
この症候群は何か月間も症状が現れずに過ごせる時もあるが、