コメディの世界でネタにされることがたまにある「夢遊病(睡眠時遊行症)」。私たちはこの病気をもっと真剣に捉える必要があったようだ。このほど米ケンタッキー州で、キャンプに出かけた男性が…!?
米ケンタッキー州のダニエル・ブーン国立森林公園にある「レッド・リバー・ゴージ」で今月4日の深夜、仲間とともにオハイオ州シンシナティからキャンプにやってきたという男性に夢遊病の症状が発現。無意識のまま高さ18mの崖から転落するという事故が起きた。幸いにも頭部外傷、肩の脱臼、足の骨折で済んだという。
その男性の救助にあたったレスキュー隊員は地元メディア『WKYT-TV』に、「仲間の1人の姿が突然消えてしまったという通報が入り、出動しました。発見された状況から考えると、男性の命が助かったことは奇跡的です」と語っている。周囲に木々、川、崖、岩など危険なものがある場所でのキャンプは夢遊病患者にとってはあまりにも危険であったというほかない。
正しくは「睡眠時遊行症」と呼ばれる夢遊病。睡眠中であった人間が、ふらふらと歩き出してある程度の意味を持った行動をとるが、本人にはその意識や記憶がない。脳内の興奮やストレスが原因とも言われ、向精神薬が処方されることもあるが、原因を特定できず小児期を超えても治らないケースも多いそうだ。
※ 画像はwkyt.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)