医師からサラさんの死亡を告げられた時、愕然となった。実はサラさんの兄は、26年前の1993年に水難事故で亡くなっている。大切な我が子を2人も失うことになろうとは誰が予測できたであろうか。ショックと悲しみに暮れる家族らを更に驚かせたのが、「サラさんは豚インフルエンザに感染していた可能性がある」と病院側から言われたことだった。
そのため家族は、サラさんの遺体に子供たちを近づけないように医師らから指示され、棺の蓋は感染を防ぐためにもしっかりと閉じねばならないと伝えられた。家族らは、サラさんの顔を見て最期の別れを言うことすら叶わなかった。サラさんの葬儀は、8日にキリナーダンの教会にて親族のみで行われ、その後荼毘に付された。
サラさんの姉ティナさんは「妹はとても外交的で、いつもハッピーで朗らかだった。本当に美しい人だった」と語り、クリスティーンさんも次のように娘の死を悼んだ。
「娘は、本当に素晴らしい母親でした。自分の子供たちが世界の全てと思っているような母親で、子供たちのためならどんなことでもし、何をおいても子供たちの幸せを第一に考えようとしていました。サラがいることで、あの家族の絆はより強くなっていたといえるでしょう。どんなに具合が悪くなっても、きっと病気の息子のそばを離れたくなかったんだと思います。娘がもっと早く医師に診てもらっていたらと思うと悔やまれてなりません。私たちは、娘に最期のお別れを言うチャンスも与えてはもらえなかったし、娘の死はあまりにも突然過ぎて、家族一同が悲しみに暮れています。」
なおディーン君は現在、退院して自宅に戻っているということだ。サラさんの死因は豚インフルエンザの可能性があると伝えられているが、はっきりとした原因は未だ確定しておらず、病院側はコメントを拒否している。
画像は『Mirror 2019年2月8日付「“Beautiful” mum found dead next to six-year-old son’s hospital bed ‘had swine flu’」(Image: Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)