クロスの1回の迷惑コールで「心停止に陥っている子供の救助に1分8秒の遅れをもたらした」という。その後逮捕されたクロスは、他人に迷惑や不便をかけ、杞憂を抱かせることを目的として公共の電子通信ネットワークを何度もしつこく利用した罪を認めた。しかしクロスの弁護人は、「依頼人は明らかに行き過ぎた電話をかけたことを認めているが、当時はうつに陥り、自殺願望もあったようだ。気分のムラが激しく、時に自傷行為を思いつくこともあった」などと擁護。レスター治安裁判所では、クロスに18か月間の条件付きの釈放および165ポンド(約24,000円)の罰金支払い命令が下された。
また、ノッティンガムシャー州マンスフィールド・ウッドハウスに住むトーマス・エクスホールも2017年12月1日から2018年4月29日に344回もの緊急通報をし、救急車を要請していた罪で逮捕された。EMASによると、エクスホールは入院していた病院を勝手に抜け出し、自宅に着くと999や111(非緊急通報番号)へかけていたという。この迷惑行為により「NHS(英国民保健サービス)」が被った損害費用は24,883ポンド(約360万円)にものぼるそうだ。更に救急隊員らはエクスホールに何度も暴言を吐かれていたようだ。1月14日にマンスフィールド治安裁判所に出廷したエクスホールは、迷惑コールと暴力的態度について否定。しかし有罪となり、6か月の条件付き釈放およびEMASに400ポンド(約58,000円)の損害賠償金支払い命令が下された。
EMASのデボラ・パウエルさんは、「2人に処罰が下されて当然です。再度私たちが伝えたいのは、999は人命に関わる緊急時にかけるナンバーであるということです。私たちは日々人命救助のために奔走し、全力を尽くしています。今後も警察と連携して当サービスを乱用する人々への対処に厳しく努めていくつもりです。999は本当の緊急医療を必要とする人々をサポートする機関です」と訴えた。
このニュースを知った人からは、「こういう教養のない女って、悪いことをしたという自覚がないだろうね。考えるキャパも頭にはないだろうな」「なんで判決が甘いの。うつになっていたら許されるわけ!?」「社会のゴミだな」「自分勝手で愚かで負け犬でクズだ」「退屈なんだろうから地域奉仕活動命令でも言い渡してやればよかったのに」「こういう迷惑コールも立派な犯罪だと思うけど」といった声があがっている。
画像は『Daily Record 2019年1月23日付「Listen as woman behind 200 fake 999 calls says ‘I’m bored and don’t give a sh*t about anyone else’」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)