残念ながら既に息を引き取っていた。遺体発見から数分後、両親にも電話で伝えられたという。
ホセさんとヴィッキーさんにとって、救助が続けられていた13日間は何か月にも感じるほど苦悩の日々だった。不眠不休で救助活動を行う救助隊らに涙を流して感謝の言葉を述べながらも、「息子が生きていることを絶対に諦めない」と口にしていたホセさん。しかしその祈りは届かなかった。ホセさんとヴィッキーさんは、2017年に突然の心臓発作で長男オリバー君(当時3歳)を失っており、今回フレン君に最悪の結果が出たことで2度の悲劇に見舞われることとなった。フレン君の無事を祈り続けてきたホセさんは心労が重なったのか、フレン君の遺体が発見される前晩にパニックを起こして救急隊員に治療を受けていたようだ。
中央政府から南部アンダルシア自治州に派遣されているアルフォンソ・ロドリゲス・ゴメスデセリス氏(Alfonso Rodriguez Gomez de Celis)は、「残念ながら多くの努力がなされたにもかかわらず、男児の命を救うことは叶いませんでした。男児の冥福を心から祈るとともに一家には深いお悔みを申し上げます」という声明文をTwitterで発表し、両親への追悼の言葉を寄せた。
フレン君の遺体は治安警察隊によって地上に引き上げられ、現在事故や死因についての調査が行われている。このニュースを知った人からは、「井戸がちゃんと塞がっていればこんな事故にはならなかったのに。本当に悲しい。フレン君安らかに」「両親の気持ちを思うと心が痛む」「子供を失うことほど親にとって辛いことはないのに、子供2人に先立たれるなんて…やりきれない」「心からお悔み申し上げます」といった声があがっている。
画像は『The Sun 2019年1月26日付「GOODBYE JULEN Body of boy, 2, found dead after 250ft well plunge arrives at funeral home to be met by heartbroken family and friends」(Solarpix)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)