少年が成績表を持って帰ってこなかったことを不審に思った両親が尋ねると、少年は教師から受けている侮辱や差別のことを打ち明けた。心配をかけたくない気持ちから、少年は両親にも言えずにいたという。
事態が発覚し、学校長は調査を開始した。また同市恵安県教育局も調査を行い、少年を差別することなく他の生徒らと同じように試験を受けさせるよう学校側に要求した。少年の父チョウ・ションギンさん(Zhou Xiongying)は、他の生徒らから離され1人で教室の後ろに座る息子の姿を写真や動画に収め、中国のソーシャルメディア『Weibo(ウェイボー)』に投稿、このように怒りを吐露した。
「息子はみんなが試験を受けている45分間、ただじっと座って待たされていたのです。こんな悲しいことってあるのでしょうか。」
この出来事が拡散すると、ネット上ではこの教師に対して「教師に常識がないというだけでなく、少年が闘病後という気持ちを理解する思いやりが微塵も見受けられない」「こんな奴、教師には向いていない」などといった非難の声が相次いだ。
地元メディアによると現在、この教師は解雇されたとのことだ。なお非ホジキンリンパ腫は、免疫システムの一部であるリンパ系組織やリンパ外臓器(節外臓器)から発生するがんであり、伝染することはない。
画像は『shanghaiist 2018年11月27日付「Boy who beat cancer made to sit alone at back of class by teacher who said he was contagious」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)