「私は低賃金で倉庫の仕事に従事していますが、契約している勤務時間は週にたったの24時間です。家族を食べさせていくためには45~60時間の残業をしなければならず、それでも家賃や水道光熱費を支払えば稼ぎは全部消えてしまいます。パートナーの妊娠中も体調が良くなかったことから、私は家族を支えるために仕事を休まざるを得ず、会社側には考慮してもらえると思っていましたが結局何の援助もなく、思っていたよりも収入が低かったことに大きなショックを受けました。娘が生まれた後も生活は苦しく、このままではクリスマスに子供たちへのプレゼントを買ってやる余裕などありません。それを思うと不安とパニックに襲われてしまいます。」
「私たちには親族も少なく、私の両親は自分たちの生活で手いっぱいなので、援助してもらうことができません。どこにサポートを頼めばいいのかどうすればいいのかわからず、恥を忍んで思い切ってここで助けを乞うことにしました。せめてクリスマスの期間は、子供たちをハッピーな気持ちにしてやりたいと思っています。これまで私は寄付を誰かにお願いしたことなど一度もありませんでしたが、他に選択肢もなく…今回はどうしても皆さんの助けが欲しいのです。ほんの少しでいいのです。みなさん寄付をよろしくお願いします。」
ベンさんの切実な思いが綴られたアカウントだが、子供たち5人へのクリスマスプレゼント費用というだけで目標額が2,000ポンド(約29万円)に設定されていることから、次のようなコメントが相次いだ。
「目標金額が高すぎて、寄付する気も起きない。」
「設定金額が200や300ポンドというならまだわかるけど、2,000ポンドなんて強欲すぎる!」
「仕事を休んだ分の給料は絶対2,000ポンドにも満たないはず。それなのにずうずうしすぎるわ。」
「もっと生活に困っている人もいるけど、寄付を呼びかけたりはしていないでしょう? ぎりぎりの生活をしていても、家族が幸せで健康であればそれでいいとは思わないの!? クリスマスってギフトを買い揃えるだけのイベントじゃないのよ。」
「自分で言っているように、本当に自分を恥じるべきだ。他人に子供らへのプレゼント代を要求するなんてずうずうしいにもほどがある。」
「バカバカしいったらないわ。私が子供の時は親が貧乏だったからクリスマスにプレゼントなんてなかった。ホリデーにだって行ったことないわ。でも、みんなで一緒にご飯を作って食べればいいじゃないの。そんな家庭はたくさんあると思う。」
「余裕がないなら、そんなに子供を作らないことだな。」
通常、詐欺などの犯罪行為でない限りアカウントはサイトから削除されることはないが、ベンさんの「たってのお願い」にはやはり多くの人から非難の声があがっていた。にもかかわらず3日で132人が寄付をし、なんと既に目標金額を超える寄付金が集まったようだ。見知らぬ親切な人々の思いやりのおかげで、一家は素敵なクリスマスを迎えるに違いない。
画像は『The Sun 2018年11月20日付「‘I ONLY STARTED THIS FOR MY KIDS’ Skint dad who raised more than £2k to fund family’s Christmas apologises to trolls after smashing GoFundMe target」(Credit: MEN MEDIA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)