今度は専用機「エアフォースワン」にて次なる目的地インディアナ州インディアナポリスへと向かったトランプ大統領。同市スポーツアリーナ「バンカーズ・ライフ・フィールドハウス(Bankers Life Fieldhouse)」にて開かれた「FFA(Future Farmers of America)」のコンファレンスに出席したのだが、ここでもまた空気の読めない自虐ジョークを連発し、ひんしゅくを買った。
「ある人にこう言われたんだ。『今日はいつもと髪型が違いますね』って。だからこう言ったのさ。今朝は例の不幸な事件についての取材があって、エアフォースワンの翼の下に立ってたんだ。風は吹き荒れるし雨は降るしでずぶ濡れになってしまってね。で、今日の髪型はこんな風になってしまった訳なんだ。」
「少なくとも、これで地毛だってことはわかっただろう?って言ってやったよ。」
会場から少し笑いが漏れたことで上機嫌になったのか、大統領の自虐ジョークはさらにエスカレート。
「今日は髪型が決まらなかったから、このコンファレンスもキャンセルすべきだったかな。」
「でもその人にこう言われたよ。『今日の髪型はいつもより決まってますよ』ってね。」
このようなオチをつけ、自身の髪型をネタに会場から笑いをとったトランプ大統領。銃撃事件で多数の命が奪われた直後にもかかわらずジョークを繰り返す大統領には、
「本当に失望した。」
「被害者の家族が聞いたらなんと思うか…。」
「銃撃事件を受けての自粛じゃなく、髪型が決まらなかったらキャンセルって…いくら冗談だとしても配慮に欠けすぎ。」
などと批判が殺到した。
そしてトランプ大統領は同夜、この日行われていたMLBワールドシリーズ第4戦「ボストン・レッドソックス」対「ロサンゼルス・ドジャース」について言及。好投していたリッチ・ヒル投手を降板させ、4-0とリードしていたにもかかわらず、引き継いだ投手たちが次々と失点し9回表に5失点を許してしまった展開に「これはマネージメントがよく犯す、ビッグ・ミステイクだ!」とドジャースの監督らを痛烈に批判したのであった。
このツイートには、
「ろくにルールを知らない奴は引っ込んでろ!」
「それなら自分が大統領を辞任して、球団でも買えばいい。国民はその方が喜ぶはず。」
「他にやるべきことがあるでしょう? 野球なんか見ている場合じゃないのでは?」
「ピッツバーグで多くの命が失われたっていうのに、大統領は呑気に野球観戦? この国の未来はお先真っ暗だな。」
など、またしても痛烈な批判を受けてしまうこととなった。
行く先々で場違いな発言を繰り返すトランプ大統領を「米国の恥」と呼ぶ国民も少なくない。来月に控えた中間選挙投票結果の行方に、ますます注目が集まりそうである。
画像は『The White House 2018年10月25日付Instagram「This afternoon, President @realDonaldTrump heads to @HHSGov to discuss his plan to drive down drug prices.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)