現地時間27日に発生した米東部ペンシルベニア州ピッツバーグでの銃撃事件。この日、メリーランド州アンドルーズ空軍基地にて記者団の前でコメントしたドナルド・トランプ大統領はその後、専用機「エアフォースワン」で次の目的地インディアナ州インディアナポリスへと向かった。同地では銃撃事件直後のタイミングにもかかわらず自虐ジョークを連発、しかも同日夜にはMLBワールドシリーズについてツイートするなど、空気の読めない発言やタイミングで再び国民から大きなひんしゅくを買うこととなった。
27日午前、米東部ペンシルベニア州ピッツバーグで11人の死者と多数の負傷者を出す銃撃事件が発生した。“hate-crime(ヘイト・クライム)”と呼ばれるこの事件は、シナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)付近で発生、容疑者のロバート・バウアーズ(46)は同地で行われていた宗教行事の会衆に向けて発砲し、反ユダヤ的な発言を繰り返していたと伝えられている。
大惨事となったこの銃撃事件を受け事件発生から数時間後、ドナルド・トランプ大統領はメリーランド州アンドルーズ空軍基地で記者団の前に姿を現わし、以下のようにコメントした。
「礼拝所に武装した衛兵がいれば、結果はもっとマシだったはずだ。でも彼らはそれをしなかった。」
今年に入ってからだけでも、米国内各地の学校で銃乱射事件が多発しており、銃規制強化を求める声が高まる中での大統領のこの発言には、多くの国民が違和感を覚えたと同時に、犠牲者やその家族を顧みないトランプ大統領の偏ったものの見方に失望したようだ。
そしてその数時間後、