ケイトさんやマークさんに対して闘う姿勢をみせている。
ジョニーさんの弁護士クリス・ファロン氏は「集まった40万ドルのうち、ジョニーが受け取ったのは75,000ドルにすぎません。3万ドルは手数料として『GoFundMe』に支払っているはずですから、残り30万ドルほどがジョニーの手に渡るはずです」と語ると、このように続けた。
「まず、カップルがジョニーに購入したのは、約束した家ではなくキャンピングカーでした。キャンピングカーはケイトさんの自宅の車道に置かれましたが、その間に改めて食事やお金が与えられることはなかったようです。彼はキャンピングカーに今年の6月まで住んでいましたが、その後はホームレスに戻ってしまいました。2人はジョニーが運転するようにと中古のSUVも購入したようですが、結局壊れてしまったようです。ジョニーは出身地であるノースカロライナに戻りたいと主張し、2台の車は売却されたということです。」
「ただ、2人はジョニーがドラッグに手を出していることに気付いていて、それでお金を渡さなかったのだと思います。それでも14,000人以上が彼のためにと寄付したお金ですから、きちんと管理することが必要です。」
これに対しケイトさんらは「キャンピングカー、SUV、ジョニーが落ち着くまでのホテル代、携帯電話、テレビなどでたくさんのお金が消えていきました。ジョニーには最初25,000ドルを渡しましたが、彼は2週間で使い切ってしまったのです。全てドラッグを買うためです。40万ドルのうち半分はジョニーのために使いましたが、後の20万ドルは彼が仕事を持ち、ドラッグを完全に断った時に渡そうと思っています。今の彼にお金を渡したら、弾丸を込めた銃を渡すのと一緒でしょう」と反論している。
『Philadelphia Inquirer』によると、ケイトさんとマークさんは新車のBMWを購入し、フロリダ、ロサンゼルス、ラスベガス、そしてグランドキャニオンへの旅行、さらに空港からリムジンを使ったり、26万円もするようなニューイヤーズ・イブのパーティーにも参加していたという。ジョニーさんは「マークはギャンブルに相当お金をつぎ込んでいるみたいだし、大工と受付係の給料ではこれだけのバケーション費用を払えないのでは?」と語り、彼らが寄付金を使い込んでいるのでは―と疑っているようだ。ケイトさんは「寄付金をバケーションに利用していない」と主張しているが、約10万ドルの使い道は明らかになっていない。
「あの2人からお金をもらうのは大変なんだ。食事やドラッグのほうがよっぽど簡単に手に入るよ。」
そう語るジョニーさんは、今も昨年と同じ場所でホームレスとして過ごしている。
画像は『Philadelphia Inquirer 2018年8月23日付「Homeless again, Johnny Bobbitt can’t get his GoFundMe money」(DAVID SWANSON / Staff Photographer)』『Metro 2018年8月24日付「Couple raise $400,000 for homeless Good Samaritan ‘then keep it for themselves’」(Picture: Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)