下僕として捧げることを決めたのだった。アンチュアンさんは「尊厳など今の私にとって何の意味もない」と話しており、花嫁姿で片手には大工の仕事で使うレンチを持って治療費の援助を呼びかけた。人々の注目を集めるために、あえてこのような格好を選んだという。
メディアのインタビューに対して、アンチュアンさんは次のように話している。
「医師によると、たとえ化学療法で全てのがん細胞を消したとしても、娘のユーティンはできるだけ早く骨髄移植が必要だと話しています。しかし移植するには30万元(約509万円)の治療費が必要となるのです。」
「ユーティンは4歳の時から化学療法を受けていますが、私ができることは娘がこれ以上苦しまないよう最善を尽くすことだけです。今は娘の病が治るまで私はやれることは何だってします。」
花嫁の姿で街に立つようになってから、1万6000元(約27万円)を集めることができたアンチュアンさんだが、すでに7万元(約118万円)を治療費に費やしており、それを補うにまだまだ支援が必要のようだ。
娘思いのアンチュアンさんはできるだけユーティンちゃんと一緒の時間を過ごすため、病院の近くにアパートを借りて妻と2人で暮らしている。彼の花嫁姿は見る人には奇妙な姿に映るようだが、娘と一緒に過ごすアンチュアンさんは父親としての優しい表情を見せていた。
画像は『South China Morning Post 2018年6月12日付「Chinese father of cancer-stricken girl offers himself as ‘bride’ to anyone who can save her」(Photo: 163.com)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)