2017年に再び2人の距離が縮まった。ハロルドさんがリリアンさんを家族で集まる場に招待したことがきっかけで、その後リリアンさんも感謝祭に子供たちと一緒にハロルドさんを食事の席に呼んだ。その翌月から2人は電話で話し合う仲になり、昨年12月になる頃には再び2人の間に離れがたい愛情が芽生えていることに気付いた。ハロルドさんは、その時の心境をこのように話している。
「もう一度、リリアンと結婚したいと思うようになったんだ。心の奥底には、彼女への初恋の気持ちは消えずに残っていたんだと思う。」
再び2人が親しくなって3か月後、ハロルドさんの方から再婚を提案するとリリアンさんは同意したという。リリアンさんは「私たちには似たところがいくつもあるの。また会うようになってから、今は互いを支え合うようになったわ」と言う。元両親が50年の時を経て再婚することを聞いた娘のローラ・ワスンさん(55歳)は、このように語った。
「とても嬉しいけれど、正直なところ今更と思う気持ちもあります。でも父と母は、離婚後も素晴らしい親でい続けてくれました。子供たちの誕生日パーティーやベビーシャワー、卒業式から結婚式まで、いつも2人で一緒に参加してくれて、しっかりと親としての務めを果たしてくれていました。もし2人の間がうまくいっていなくても、私たちは気付かなかったほどです。この数年間、両親は互いに配偶者を亡くして1人で住んでいました。でもこれからは、2人の家族とまた一緒に過ごしていくことができます。たくさんの孫やひ孫もいますからね。」
レキシントンにあるカーペット店「Holland’s Contract Carpet」を子供たちに任せて既にリタイアしているハロルドさんは現在、リリアンさんと財産を統合して農場1か所と3軒の不動産を所有している。間もなくリリアンさんはハロルドさんの家に引っ越す予定をしており、2人は4月14日の結婚式を楽しみにしているようだ。最後にハロルドさんはこう語った。
「愛というのは、消えることなく巡り巡って結局またもとの場所に戻って来るものだと私は思います。リリアンとの結婚を楽しみにしているし、最期まで一緒に寄り添っていく覚悟です。」
4月14日のレキシントンのTrinity Baptist Churchで行われる結婚式には、ハロルドさんとリリアンさんの家族が集まり、2人の孫の1人で牧師をしているジョシュア・ホランドさんがその式を司る予定になっているそうだ。
画像は『Today 2018年4月5日付「Kentucky couple plan to remarry — 50 years after getting divorced」(AP)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)