このほどレディング刑事法院で行われた。アラン・ブレイク検察官は、ソールが運転時には義務付けられていた眼鏡を着用していなかったことを指摘し、人を轢いておきながら「最初から倒れていた。ブレーキが利かなくなった」と言い訳をしていたことを糾弾した。ソールは、危険な運転をし重大な事故を引き起こした罪を認めた。ドバイから駆けつけたソールの5人の子供たちが見守る中、ポール・ダグデール判事は、祈るように両手を組みうなだれるソールにこのように述べた。
「被告には5人の子供と10人の孫がおり、子供たちは大学を卒業しそれぞれ事業をしていることからも地域に信用があるといってよいだろう。またこの事故は、被告が故意の危険な運転をしたことで起こったものではない。被告はアクセルを踏んで車が急発進した後パニックになり、更にブレーキとアクセルを間違えてアクセルを強く踏んでしまうという“パニックの連鎖”を引き起こした。しかし不注意により重大な過ちを犯し悲劇的な結果を招き、わずか6秒ほどの間に2人の被害者を巻き込んだという事実は重く受け止めなければならない。我々は、一旦ハンドルを握ると重大な責任が生まれるのだということを決して忘れてはならない。それを怠ると他者の命をリスクに晒すことになるのだ。」
また今回ソナタさんの姪は、被害者が受けた影響に関する供述に「おばを亡くした悲しみはたとえようもありません。おばを殺されたことは、私や家族の人生を永遠に変えてしまいました」と綴っており、感情が不安定で、この事故がリトアニアに住む親族らとの関係にも大きな影響を及ぼしてしまったと話している。
判事は「68歳にしては厳しい判決ではあるが」と述べた上で、ソールに2年の懲役刑および出所後も6年間の免許停止命令を下した。法廷ではソールの子供らが涙を見せる場面も見られたようだ。しかしながらこのニュースを知った人からは、厳しい批判の声が相次いでいる。
「ちょっと待ってよ。人を死なせておいてたった2年? 被害者家族の気持ちはどうなるの。」
「なんで判決がこんなに甘いんだ。」
「一生かけて被害者家族に償え。」
「そもそもこの女、轢き殺しておきながら『最初から倒れていた』って嘘を言っているわけでしょう。信じられない。」
「殺人で2年の懲役だなんてジョークもいいとこだ。」
「嘘までついて。一生刑務所に入れろ。」
なお、両脚に重傷を負った男性は、最近になってようやく杖無しで再び歩けるようになったという。
画像は『Mirror 2018年3月21日付「Grandmother, 68, killed woman by slamming foot on accelerator instead of brake and sending car careering onto pavement」(Image: Thames Valley Police)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)