2番目の孫の誕生という喜びも束の間、突然の悲劇に襲われた一家だが、シャノンさんの実家からバスで30分の距離に暮らすヨアンさんは子供を連れて頻繁に訪ね、子供のビデオを見せたりするなどして記憶が戻るよう努力している。しかし彼女の記憶の大半はまだ戻っておらず、現在は病院で食事の仕方や歩き方など基本的な生活ができるような理学療法を受けている。
そんなシャノンさんには9歳の妹イーヴィーちゃんがいるが、生後6日目に酸素不足で障害を抱えてしまったそうだ。イーヴィーちゃんも介護しているニコラさんは「家はすでに車椅子に適したようになっているので、ヨアンたちの家を近所に見つけてあげたい。そうすればシャノンはできるだけ多くの時間を子供たちと過ごせますから」と語る。現時点では、シャノンさんが産まれたばかりの赤ちゃんとの絆を育むことは困難だが、家族の努力も加えてシャノンさん自身も必死に前向きに生きようとしている。そんな娘の姿を見て、ニコラさんはこのように話している。
「おじいちゃんが『よく頑張っているね』と話しかけたことがあったのですが、シャノンは『子供たちのためだから』と答えたんです。わずかながら娘の記憶が戻ってきたのかもしれません。退院してから数週間は本当に大変でした。でもシャノンはとてもよくやっています。病院で緊急治療を受けている時に、ヨアンには『娘のもとを去っても非難はしない』と伝えたのですが、彼は『僕はシャノンを愛しているし、去るなんてとんでもない。結婚したいと思っています』と言ってくれたのです。だからヨアンにも、娘はきっとバージンロードを歩けるようになるからと約束しました。容易ではないですが、娘ならできると信じています。」
現在、一家はシャノンさんのために寄付金サイト『JustGiving』にて募金を呼び掛けており、このニュースを知った人からは「なんてお気の毒なの。早く回復できるといいね」「シャノンさん一家に幸せが訪れますように」といった励ましのメッセージが寄せられている。
画像は『Mirror 2017年11月25日付「Mum, 22, who ‘died’ for 68 minutes giving birth woke from coma believing she was 13 with no memory of fiance or children」(Image: PA Real Life)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)