最愛の家族の死を看取った男。しかし死を受け入れらなかった男は必要な埋葬手続きをすることなく、母と双子の兄の遺体とともに1年間暮らしていたことで逮捕・起訴された。『ABC12 WJRT』『Business Insider UK』『Fox News』などが伝えている。
米ミネソタ州ホワイト・ベアー・レイク在住のロバート=ジェイムズ・クエフラー(60歳)は、母のエヴェリンさん(94歳)を2015年8月に、その1か月以上前に双子の兄リチャードさんを亡くした。後の検死結果から2人は自然死だったことが判明しているが、ロバートは自宅でそれぞれの死を看取った後、然るべき機関に届け出をすることを怠り、そのまま2人の遺体とともに1年以上も暮らしていた。しかも2人が亡くなった後のクリスマスに、ロバートは親族へのクリスマスカードに「母と兄は具合が悪く、電話で話すこともできない状態だ。訪ねてもらっても会いたくないと言っている」と綴っていたのだ。
しかし昨年の9月20日、「クエフラー家の芝生が伸びすぎている。随分長いこと家に人の気配がしない」とホワイト・ベアー・レイク警察に近隣住民が通報したことがきっかけで、2人の遺体が発見された。
エヴェリンさんの遺体は2階の寝室で腐敗しほぼ白骨化しており、リチャードさんの遺体は地下室でミイラ化していたという。2人の死を当局に届け出ることなく遺体を放置、移動した罪でロバートは10月4日に逮捕・起訴された。
逮捕後、ロバートは「母と兄の死がトラウマとなり、埋葬する気になれなかった。母はいつも自宅で死にたいと言っていたので自分が最期を看取った。母親からは埋葬してほしいという予定を聞いていなかった。世間はそうは思わないだろうが、自分は酷い人間ではない。2人のことを愛し大切にしていた」と話している。