このほど米ニューヨーク市のアパートで、近隣住民が青ざめるような事実が発覚した。20代の娘が同居していた母親の亡骸とともに3年間もそこで生活していたのだ。
米ニューヨーク市ブルックリンのバラ・パークにあるアパート(画像はnypost.comのスクリーンショット)の一室で7日午後、近隣住民から「異臭はしないが何かが極めて怪しい。親子2人で暮らしているはずだが母親の気配が全くない」といった通報があり、ニューヨーク市警が強制捜査を行ったところ、寝室から完全に白骨化した女性の遺体が発見された。
警察はその部屋の住人である28歳のチャバ・スターンから事情を聴いたが、『ニューヨーク・ポスト』紙電子版が伝えているところによれば、スターンは「遺体は3年前に61歳で死亡した母のスージー・ローゼンタールです。母は私を置いてあの世へ逝ってしまいました」と答えたという。母親の遺体は着衣のままツインベッドの片方に横たえられており、スターンは自分のベッドには大量の紙の山を載せ、キッチンに運んだイスでうたた寝をする程度だった。夕食の時間にはテーブルに母親の食事も用意したが、母親が死亡当時に着ていた黒い衣服や靴を取り替えることはせず、むしろそれとそっくりなものを自分も着用する日々を続けていたそうだ。
また他人の訪問を決して受け入れない引きこもった生活を続けていたことにより、部屋の内部は腰の高さにまでゴミの山が出来ていたほか、スターンの「自殺する!」という叫び声も時おり外に漏れていたことがわかった。白骨化した遺体については、ローゼンタールさんのものか否かを含め検視当局が死因を調べているが、スターンについては精神鑑定が必要とのこと。現在は「マイモニデス医療センター」で専門医の検査を受けている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)