元AKB48の松井咲子が9月9日にNHK総合で放送された音楽バラエティ番組『バナナ♪ゼロミュージック』にクイズの出題者として出演した。彼女は4歳頃からピアノを弾き始め数々のコンクールに出場しており、ピティナピアノコンペティションD級(中学生対象部門)本選で優秀賞を受賞している。東京音楽大学付属高等学校から東京音楽大学音楽学部音楽学科器楽専攻ピアノ科へ進むがAKB48やソロ活動との両立が難しく休学・中退、その後、桐朋学園芸術短期大学芸術科音楽専攻に入学し2017年3月に卒業した。同年1月13日に放送された『芸能界特技王決定戦 TEPPEN』のピアノ部門決勝戦ではSMAPの『世界に一つだけの花』を弾いて優勝、王者に返り咲き8代目王者となった。
今回の『バナナ♪ゼロミュージック』にVTRでスタジオメンバーに挨拶した松井咲子は、手始めにピアノに背中を向けて立ち逆を向きながら両手で『ABCの歌』を弾いて見せた。バナナマンをはじめ回答者たちはそれだけで驚きだが、彼女は「普通に出題してもおもしろくないので」と有名な曲を“ピアノ逆さ弾き語り”してクイズにするというのだ。
楽曲を楽譜の後ろから逆に演奏しながら歌い、それを逆再生すると本来の楽曲に聴こえるから不思議だ。松井は『会いたかった』(AKB48)からはじめ、『とんちんかんちん一休さん』(『一休さん』のオープニングテーマ)、『さとうきび畑』(森山良子)と3問出題した。それぞれ最初に「セイ!」、「いくし」、「わぁざ」と聞こえるようなフレーズを口にしてヒントとした。逆再生すると「イエス!」「すき」「ざわわ」となる。
それもあって回答者は正解したものの「こんなことできるの?」「これホントにすごいよ!」「歌い方がすごい」「ピアノ弾いてんだもんあり得ない」という言葉が続いた。進行の川田裕美アナウンサーによると「楽譜をそのまま逆から弾くだけではあのようにならないので、自分で調整する必要がある」という。音楽に精通していなければできないことだ。