AKB48の松井咲子が、テレビ番組で共演したお笑いコンビ・平成ノブシコブシの徳井健太から「まるで上杉謙信のようだ」とたとえられた。彼は松井咲子が昨年末の紅白歌合戦でももいろクローバーZ(ももクロ)に起きた出来事を後のラジオ番組で話したことに対して、「ライバルともいえるももクロを褒めた」と評価したのである。
8月に行われたAKB48の東京ドーム公演では、現役音大生の松井咲子が『ポニーテールとシュシュ』に入る前にピアノを独奏した。10月17日のバラエティ番組『ダウンタウンDX』に出演した松井咲子が、その東京ドーム公演について語った。
共演した吉村崇(平成ノブシコブシ)は、その公演会場にいたという。同じお笑い芸人の又吉直樹(ピース)を誘って見に行ったが後半には又吉が泣き出したことを明かし、「それほど、感動的なコンサートでした」と絶賛している。
松井は今年の選抜総選挙では60位だったが、ステージ上でピアノを1人で弾けたことを喜んでいた。しかしMCの松本人志からは、「会場から『60位ー!』と声がかかったのか」と冷やかされてしまう。
そんな彼女をフォローしようと、アイドルに詳しい徳井健太が口を開いた。「彼女は紅白の後のラジオ番組で、ももクロを褒めたんですよ!」と話すと、本来はライバル関係にあるももクロを褒めたことで“ももクロファン”が松井咲子を応援するようになったと解説した。戦国時代に武田信玄の領国が塩が不足して危機に直面している時に、敵対関係にある上杉謙信が塩を送ったという“敵に塩を送る”を引き合いに出して、その時の松井咲子の言動を「ライバルを褒めるという上杉謙信方式ですよ」とたとえている。
昨年の大晦日に放送されたNHK紅白歌合戦に、ももいろクローバーZが初出演を果たした時のことだ。舞台裏の廊下にいたももクロを取材しようと報道陣が押しかけた。その一部始終を松井咲子は見ていたのだ。彼女はももクロのリーダー・百田夏菜子が、スタッフと一緒に手を広げて他のメンバーを守ろうとする姿に感激したことをラジオ番組で話したのである。
その後も松井咲子のももクロへのファン熱はさらに高まっており、9月18日の『第4回AKB48シングル選抜じゃんけん大会』にもももクロのようなコスチュームで参加して話題となった。さらに10月に大阪で開催されたAKB48全国握手会では、スタッフから「ももクロをやって」と依頼されている。メンバーに呼びかけて、5人で“さよならクロールZ”を組みパフォーマンスを披露したほどだ。
ところが、その松井咲子を持ち上げてくれた徳井健太は「松井珠理奈推しです」と明かしており、彼女が立ち上がって「松井違いじゃないですか!」と憤慨するオチも用意されていた。それでも番組で“ももクロ愛”を公表できた松井咲子は、満足だったのではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)