ステファニーさんの思いやりに涙したミッシェルさんは「NICUではブザーがなったりたくさんの医療機器やチューブがあって、短時間であってもストレスを感じます。ちょっとしたことがきっかけで赤ちゃんの容体が悪化することもあり得るわけですし、そんな状況で看護師がこんなふうに温かい思いやりを見せてくれると、私たち親も希望を与えられた気がしました」と話している。
ベンジャミン君は早産だったものの、健康状態が良好であったため「息子はラッキーだったと思う」とミッシェルさんは言うが、NICUには退院できる日まで長い道のりを乗り越えなければならない赤ちゃんも少なくない。同僚さえも気付かなかったステファニーさんの優しい行為について、看護師長のライン・シャルボノーさんはこのように述べた。
「ステファニーさんの行為は、ただ親切というだけではありません。赤ちゃんの親御さんたちに安心感を与え、彼らが赤ちゃんのそばにいない時でも私たちがいつも注意して見ているのだということを伝えたのです。新米の看護師が進んでこのような行為をしたことにはとても感心させられます。」
NICUで3週間過ごしたベンジャミン君は、その後無事に退院した。現在は体重が4.9kgにまで増えたそうで、ステファニーさんの手作りのケープは自宅のベンジャミン君の部屋に“一生の記念”として大切に飾られているという。
画像は『Montreal Gazette 2017年6月2日付「Montreal nurse makes tiny Superman capes for intensive care babies」(ALLEN MCINNIS / MONTREAL GAZETTE)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)