エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】“部族アース”友寄D 顔の異変より現地の経済を気にかけお土産を購入

泥染めはカオバの木の皮を煮詰めた煮汁で布を茶色に染め、さらに遠く離れた湖の泥を使って黒く染めて模様を入れる。その泥はアナコンダが棲む湖に奥さんが自分で潜ってとってくるという。それぞれ自分が気に入った泥のあるポイントは他の女性に教えないほど大切なものだ。基本は茶色をベースに黒い模様を染めたものとなるが、最近はカラフルなものが人気なのでさらに刺繍を施す。刺繍まですると1枚を完成させるのに1か月~2か月かかる。

友寄Dは奥さんが説明しながら見せる泥染めを「これ、売ってるんですか?」「いくらですか?」と聞いたところ「1枚50ソル(約1750円)よ」「これは?」「30ソル(約1050円)」とやりとりが始まる。彼は「計130ソル、三つお土産に買って帰ります」と購入してから「助かるのかな?」と奥さんの家計を気にすると、ガイドの男性が「めっちゃ助かってますよ。今の時期は100ソル(約3500円)が大きい」と教えてくれた。

さらにナレーションを担当する別のディレクターもそのシピポ族の泥染めを「自腹」で購入して、番組で視聴者プレゼントにしていた。そのディレクターがナレーションでこれまでの“部族アース”ロケを振り返りながら話した感想が印象的だ。

最初に遭遇したアワフン族は“部族アース”チームが事情を分からずに船で通過しようとしたところ銃撃してきたように、「好戦的」なところがあった。一方で今回のシピポ族は友好的で優しい部族だが、ディレクターは昔から外国人と交流が多いからではないかと見る。そのことで彼は「失っているものも、残っているものも多い。皆が幸せになれる方法はないものか?」と思いを馳せる。

アワフン族についても「僕は大好きだ。あの気高さや豊かな感情と表情も美しい」と感じており、「今、部族の人たちは時代の急激な変化のなか、取り残されるのではなく戸惑いながら確実に変化している」と現実を捉えていた。そしてロケ隊はその真っ只中を取材させてもらいながら、記録することしかできないと実感するのだった。

“部族アース”チームはさらに原始的な生活をする部族を探してヘンリー号という大きな船で奥地へ向かう。「先住民多発地帯、日本のテレビ初潜入」という船内は様々な人々が寝るハンモックがずらりと下がっていた。すると、その船に乗ろうとしたところで係員たちから「お前! 怪しすぎるな! パスポートを見せろ!」と止められたのが友寄Dである。

「何だこれ! 別人だろう!」と疑われ、他の係員からは「そこの黒いの! ちょっと来い!」と客の列から外され「写真と全然違うじゃないか! お前はいったい何人(なにじん)なんだ!?」と詰問される。友寄Dはそんな係員の態度に「ヤバい! 疑われている!」と焦りつつ「そりゃそうだよね…」と共感するのだった。

出典:https://www.instagram.com/chikyu_buzoku
出典:https://twitter.com/chikyu_seifuku_
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

シピボ族の泥染めから顔を覗かせる生駒里奈(https://twitter.com/chikyu_seifuku_)

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